職種別アドバイス

戦略コンサル内定への道~内定者インタビュー~

戦略コンサルは近年、学生に人気の高い就職先になってきている。しかし、難関大学の学生でも内定をもらうのは困難だとされている。今回のインタビューでは、いわゆる”普通”の学生でも内定をもらうためにはどうすればよいかということが細かく書かれている。これから戦略コンサル就活に臨む学生にとっては有益な内容になっているので、是非ご覧になってほしい。

体育会に所属しながらも目指した戦略コンサルへの道

Q, 経歴を教えてください。

A, 経済学部に所属し、授業はそこそこに日々部活に打ち込んでいました。また、部活以外にも海外へ一年留学をするなどかなり精力的に活動していました。

Q, コンサルティング業界を志望する理由を教えてください。

A, あまり明確にやりたいことがなかったけれど、好奇心が強く上昇志向の強い私にとってコンサルタントは最適な職だと考えました。

業界を横断的に見られる点・若いうちから大企業の経営層の抱える問題にアプローチできる点が特に自分の好奇心をくすぐられました。

加えて、数多くの元コンサルタントの方が経営者として活躍しているのを見て、自分の可能性を広げてくれる職だと感じました。

ただ、コンサルの選考において志望理由はそれほど大事ではありません。選考においては優秀なコンサルタントになり得る能力を持っているかが一番大事です。

志望理由は入社意思を確認する手段に過ぎないものです。

そのため、人と差別化する志望理由は特に必要なく、自分がコンサルタントのどういった点に魅力を感じているのかを正直に伝えるだけで十分だと思います。

Q, 就職活動を始めた時期を教えてください。

A, 3年生の4月くらいから就活を始めました。

体育会に所属していたため、最初から就職対策に割ける時間は十分にないこと分かっていたので、その分早めに準備を始めました。

徹底した事前対策

Q, 就活を開始した4月からはどのようなことをしていましたか?

A, 2020卒のコンサルのサマーインターン選考は6-7月に行われることが多かったです。

4月から約3か月は選考で必要な筆記対策、GD(グループディスカッション)対策、ケース対策を行っていました。

インプットとしてはどの対策にも応用できる思考法に関する本を読を読んでいました。そして本で読んだ思考法のアウトプットとして、各企業や就活団体が行っていたGDやケース対策といったセミナーに時間がある限り通っていました。

筆記対策では、コンサル選考で必要になるであろうSPI、TG-web、玉手箱、GMATなどの参考書を準備して、自分の苦手分野を把握するためにそれぞれ一通りどういった問題が出るのか目を通して、数問解いて確認していました。

Q, どういった本を読んでいたのですか?

A,『ロジカルシンキング』『地頭力を鍛える』『イシューからはじめよ。』などを読んでいました。戦略コンサルタントは小手先のテクニックだけで通用する世界ではないと聞いていたので、戦略コンサルタントの方が使用する思考法を自分のモノにしようと思っていました。

Kindleを持っていない方は下記から。ロジカル・シンキング (Best solution)

Kindleを持っていない方は下記から。地頭力を鍛える

Kindleを持っていない方は下記から。イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

Q, コンサル対策セミナーは役に立ちましたか?

A,はい、私にはすごく役に立ったと思います。

こういったセミナーに参加するメリットとしては大きく二つあると考えていて、一つ目は効率的に対策方法を知れるということ、二つ目は、コンサルを志望する他の学生のレベルを知り、自分に足りないものを相対的に知れることです。

一つ目ですが、戦略コンサル内定者や今まで多くの学生を内定に導いてきた人がコンサル選考に必要な思考法などを端的に教えてくれ、特に就活を始めたばかりの私にとってはこれからの計画を立てるうえで非常に役に立ちました。

そして、二つ目のメリットですが、最初にコンサルを目指すうえで、同じくコンサルを目指す層のレベルを知り、今の自分の立ち位置を知るのはこれからどういった対策が自分に必要なのかを考えるうえで非常に大事だと思います。

また、そこで知り合った人と一緒に対策をすることもあり、一緒に切磋琢磨できる友人を見つけることができたのもよかったポイントです。

Q, コンサル対策セミナーを通して、具体的にどういった点が分かりましたか?

A, まずGD対策セミナーですが、そのセミナーで数多くのGDをこなしているうちに、GDは慣れが一番大事だと気づきました。

結局、過去のコンサルのGD選考で扱っている議題を見ても分かるように、基本的に課題解決型・売上アップ型・新規事業立案型が大半を占めていて、そういった議題での議論を進める過程は非常に似通っています。

そのため、まずは数をこなして、議論の進め方に慣れて、どうしてその進め方をするのかという’’本質’’を知ることが大事だと思いました。

また、ケース対策セミナーでは、本番さながらのお題を時間内で取り組み、その結果を他の学生とシェアをするといった内容でした。

そこから、他の学生たちとの思考性の違いがはっきりと分かり、自分は縦のロジック(いわゆる原因分析)は強いけれど、横のロジック(いわゆる網羅性)に弱いことに気付きました。

この気付きは自分にとって非常に大きく、ケース対策だけでなく日常生活においても、この特性を知っていると、より横のロジックを意識して物事を考える癖を身に着けるきっかけになりました。

Q, 5、6月といったコンサルのサマーインターンの選考が本格化する前には具体的に何をしていましたか?

A, この時期はWEBテスト・面接・GD慣れのために選考開始が早いベンチャー企業の選考を出来る限り受けていました。

どれだけセミナー等で対策したとしても、本当の面接となるとやはり緊張しますし、他の学生の気合いの入れようも違うので練習と違って独特の雰囲気です。

そういった雰囲気に飲み込まれて自分の良さが出せないのはもったいないので、時間が許す限り受けていました。

しかし、やはり部活をやっていると受けれない選考も多いので、一つ一つの選考前後に目標設定や振り返り等をしていました。

また、コンサルの筆記・WEBテストと似たような形式の企業のWEBテストを受けて分かりにくかったとこは参考書等で解き方を確認していました。

戦略コンサルの選考開始

Q,サマーインターンの選考が始まってからはどうでしたか?

A,実際にコンサルのサマー選考が始まってからはかなり忙しかったです。面接の数をこなすだけにはならないように、一つ一つの面接後はかならず内省をするようにしていました。

今の面接(GD)では伝えたいことは伝えれたのか?もっと他に良い言い回しがなかったのかなどを徹底的に振り返りました。

そのかいあってか、サマーインターンはベンチャー4社・総合コンサル3社・戦略コンサル3社のインターンに合格することができました。

Q,実際の選考で心掛けたことありますか?

A, 常に面接官の立場にたってどういう人と一緒に働きたいと思うかを考えていました。

例えば、GDをするときは『議論を推進させる』ことを意識していました。

GD選考で時々、とりあえず発言をたくさんして目立つことが大事で、自分の思惑通りに議論を進めようとする人が散見されますが、冷静に面接官の立場になって考えたときに、そういった『自分の活躍』ばかりを考える人と一緒に働きたいとは思わないはずです。

チームで最大のアウトプットを出すという目的を達成するために、ディスカッションをしているわけであり、そのディスカッションをより推進させるためには何をすればよいのかという視点で考えようと心掛けていました。

また、ケース面接では面接官との議論を楽しむことを意識していました。面接官は敵ではなく論破すべき対象ではありません。

ケース中やその後に指摘をしてくれるかと思いますが、それを上手く自分の議論に取り入れて新しい議論を生むように意識していました。

Q,サマージョブまでにしたことは何ですか?

A,ほかのベンチャーインターンなどでジョブ慣れをすることと、本などを読んで常日頃から思考訓練をすることです。

8月から徐々にJOBが始まったのですが、それまでに行ける範囲で2日以上のベンチャーのインターンに参加しました。これは結果的に非常に良かったと思っています。

インターンは思っている以上に思考体力が必要で、数日間思考をし続ける耐性があるのとないのとでは全然違います。実際、インターンを重ねていくうちに自分の思考体力がついてきたのを実感しました。

参考に、自分や20卒の友人が参加して良かったと感じたサマーインターンを挙げるとすると、レバレジーズ、フリークアウト、DeNA、SMS、giftee、Speeeなどです。

戦略コンサルのジョブで会うような優秀な学生も集まっていて、お題も難易度が非常に高かったです。また、インターンがない日は前述したコンサルタントの思考法について書かれている本を繰り

返し読んで、日ごろから考える習慣を付けていました。

戦略コンサルの内定をとるには、ジョブに参加して、そこで高いパフォーマンスを発揮しなければいけません。

当時、他のジョブ参加メンバーは非常に優秀だと聞いていたので、内心自分が足を引っ張らないのかと本当に不安でした。

そのため、ジョブ参加が決まっても全く心が落ち着かず、時間を見つけては本を参考にケース問題を解いていました。

希望の戦略コンサルへの内定

Q,サマージョブはどうでしたか?

A,JOBでは3-4人ごとにチームに分かれ、1チームに2.3人のメンターが付きます。

一日に数回、そのメンターの方と議論の方向性を共有しそれに対してフィードバックをもらえます。そのメンターとのディスカッションや最終発表でほぼ自分のパフォーマンスを評価されます。

戦略コンサルのジョブはやはり難易度が高く、チームで最高のアウトプットを出そうと、メンバーで白熱した議論をするも、メンターとのディスカッションで幾度となく論理の抜け漏れやアイデアの脆弱性を詰められ、なかなかワークが思うように進まずに非常につらかったです。

Q, ジョブで苦労した点はありますか?

また、私自身は初めてのジョブでは、緊張からかジョブ一日目は発言量が少なくなってしまい、メンターにもそれを指摘されてしまいました。

一日目の夜に、一人になって冷静に自分を振り返り、良くなかった点やこれからすべき点、チームにどう関わるっていくのかという点を整理して、眠い目をこすりながら二日目に挑みました。

二日目は、一日目のチームに足りなかった議論の俯瞰役を自分が担うことにし、チームでの議論を俯瞰的に見て、構造性を確認しながら議論を修正し、メンターがいつ来ても分かりやすく議論の進捗を伝えられるように努力しました。

また、メンターからのフィードバック後は、自分たちの考えに固執することなく、どのようにフィードバックを議論に落とし込めるのかという視点で、議論を進めるようにしました。

結果的に、二日目からは自分が議論により参加でき、自分が意識した点をメンターや他の社員さんに評価していただけました。

結果的にそのジョブは突破し、内定を取ることができました。また、もう一つ参加したジョブでも、うまくパフォーマンスを発揮することが出来、ジョブの後にあった2回の面接の末、内定をいただきました。

Q,希望の戦略コンサルの内定を獲ることができ良かったですね。希望通りの内定を獲得するために必要なことは何だと思いますか。

自分の立ち位置を知り、内定を獲得するために今の自分がすべきことを把握して、行動に移すというサイクルを繰り返すことだと思います。

そして、それに加えて大事なのは、日ごろからニュースでも新聞でも本でも興味のあることでも、何でもいいのですが、日常生活において『なぜ?どうやって?』と自分で思考する習慣をつけることです。

例えば、私は電車に乗っているときや街中を歩いているときに目につく広告があれば、『その広告は誰をターゲットとしていて、なぜこの場所で宣伝するのが良いと思ったのだろうか?』、『この広告の目的は?』など考えていました。

また、NewsPicksなどで毎日関心のある記事を見つけては、自分が考える見解をコメントしていました。

戦略コンサルの内定を獲得できるのは、地頭が良い人だけだといわれることもありますが、地頭力は後天的な努力でも身につくと思います。

正直、私は何もしなくても戦略コンサルに内定を取れるような地頭の良い人とは違って、地道にコツコツと自分に足りないものを探し、努力で補った結果、内定をいただけたと感じています。

当たり前のことのよう思うかもしれませんが、自分の現状を受け止めて、ただひたすら自分がすべきことを分析し、行動し、また毎日どういった内容でも自分で思考し続ける癖を身に着けるということが大事だと感じます。

編集後記

今回は、戦略コンサルに内定をした学生にインタビューをした。

体育会所属で時間がないなか、いかに効率的に戦略コンサルへ内定ができるかというエッセンスが詰まっているインタビューだった。

また、小手先のテクニックで武装して就活に挑むのではなく、コンサルタントとして活躍するために必要なスキルを身に着けようとしている印象を受けた。

ファーストキャリアで戦略コンサルタントを目指す人には是非こうしたマインドを持って励んでほしい。

また、ファーストキャリアでコンサルタントを目指す人は、英語力を身につけることが望ましい。外資系の企業では、面接が英語であることも多いので、早いうちに対策を始めよう。

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