企業形態別アドバイス

スタートアップに転職するのは、やめておこう

スタートアップに転職したいという人が世の中には増えている。

スタートアップに転職するのは大いに結構であるが、スタートアップに転職するか悩んでいる人は、基本的にやめておいたほうがよい。

スタートアップへの転職を検討している人にぜひ読んでいただきたい。

スタートアップについて

スタートアップとは、本記事では、創業2年未満で、外部資本を注入して、向こう2,3年は赤字を垂れ流してでも急成長をしていく会社で、社員が20名未満のところを想像してほしい。

社長と、創業時にいた社員、もしくは創業社長と、創業メンバーが辞めた後に入社した超少人数のコアメンバーによって成り立っている会社が、ここで想定されるスタートアップとして望ましいといえるだろう。

スタートアップへの転職はなぜオススメしないのか

スタートアップへの転職を迷っている人は、スタートアップの実情を知らない人がほとんどだ。

スタートアップへ転職すると、無いものを整えていくことに大きな仕事を割かれる。

福利厚生、休暇制度、経費申請まで、あらゆるものが制度として整っていない。

いわんや、教育制度なんてものはないので、自分で仕組みづくりをしていかないといけない。

自分で手を挙げてどんどん作っていき、細かい作業まで実行できない人は、スタートアップの転職には向かない。

スタートアップの実情をわかっている人は、スタートアップの転職には迷わない。

すると決めたらスタートアップに転職するし、転職したくないという人は迷うことすらしない。

スタートアップに転職する人で失敗する人は、スタートアップとは程遠い業界にいる人に多くみられる。

スタートアップの前にしっかりしたベンチャーを挟む

スタートアップでは経験が得られるので良い選択なのであるが、大企業から転職する場合は、一度、メガベンチャーや上場しているベンチャー企業に転職して、ベンチャーの雰囲気をつかんでほしい。

例えば、サイバーエージェントやDeNAといった企業群だ。

すでにこれらの会社は制度がしっかりしているので、ベンチャーの雰囲気を味わいつつ、ベンチャーを作るにはどのようなものを整えていったらいいかを知ることができる。

ベンチャー企業が使う、勤怠管理や、情報共有ツール、給与システム、経費精算ツールを知っておくだけでも全然違う。

スタートアップが大企業が使うものを導入するのは難しいが、サイバーエージェントが導入しているものを導入するのは難しくない。

また、ベンチャーだと、上場したての企業も、あらゆる制度を上場のために整えないといけないので、最近だと、ラクスルやメルカリといった企業に転職するのもよいだろう。

いずれにせよ、いきなりスタートアップに転職するのは、学生時代から創業者を知っている等の理由でなければ転職することをおすすめしない。

スタートアップに転職するのをおすすめしないのは、給与面が良くないという理由もある
スタートアップは給与面での制度が整っていない。

特に初期の段階はビジョンで人を集めているため、給与が大幅ダウンして転職していることが少なくない。

スタートアップにある現象として、初期に入社して成果を出している人の給料が、後から入ってきたベンチャー未経験のコンサル転職組より低くなってしまうことだ。

最初からいる人は給料が低いまま放置され、後からくる転職組にだけお金を払おうとする傾向は、どこの会社でもある。

そのためスタートアップばかり転職している人は、スキルの割に給料が上がっていない。

一方、Yahoo!といったそれなりに成熟したネット企業をはじめ、上場クラスのベンチャーばかりまわっている人は、給料が30代中盤までに1000万円いくこともまったく珍しくない。

スタートアップにおいて、事業を大きくして成功まで導く人は能力としてかなりなものだが、賃金的には報われない。

お金がないスタートアップにいる限り、この矛盾は続いていくだろう。

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ストックオプションを求めても厳しい

スタートアップでストックオプション制度が整っているところはあまりない。スタートアップでは、上場の準備にでも入らない限り、ストックオプションの準備をしない

最初から売却前提でスタートアップを創業する人は少ないが(売却を想定した事業づくりをする人や会社はありうる)、スタートアップはとにかく成長成長成長でいく。

そのため、ストックオプションのような、経営者からするとめんどくさい作業は後まわしになり、事業の方に集中しがちである。

これは健全な姿であるので良いのではあるが、転職する人からすると、ストックオプション制度がないことで不安になってくる。

口約束で後から逃げるからというところだと、不安になるのはしょうがない。

特に、金融機関などにいて契約書をしっかりと結びながら仕事を進める人にとっては、ベンチャーの適当な口約束は信じにくいだろう。

スタートアップに行く場合は、やはりストックオプションの期待というより、経験を求めて転職すると考えたほうがよい。

特に、起業をしたいと考えている人にとっては、スタートアップでの経験はその後ダイレクトに役に立つので、良い選択肢になり得る。

ただし、ベンチャーで挑戦しつつ給料も欲しいとなると、スタートアップに転職するのはよくない。

赤字に対する考え方

大手企業から転職してくると、赤字に対して敏感だ。

当然、赤字を出すと株価に影響するので、赤字は出さないようにする。ただ、上場しておらず、有価証券報告書のないスタートアップは赤字をどんどん出していく

意図的に出していくわけではないが、ユーザーやシェア獲得、競合を倒すために、最初に資本を投下していくため、やむを得ず赤字になる。

ちょっと前までだと、テレビCMにすごいお金を使い、最初には赤字を出してもシェア争いで優位に立つような戦略が一般的だった。

こうしていると、赤字になっていることに不安を感じる社員もいる。

だが、スタートアップはチキンレース的な要素もあるため、最後まで自分や自分の会社を信じて突き進めるかどうかが重要なところである。

こうした姿勢に投資家もついてきて、数億円赤字を出していても、追加で数十億の調達ができる会社があるわけだ。

スタートアップで黒字を確保しようと躍起になっているのは、スタートアップでない中小企業であるか、上場がせまっており黒字を無理やりつくらないといけないと監査法人から言われているかのどっちかに違いない。

赤字を出してでも攻めていくというマインドを持っている人は、スタートアップで働くか、スタートアップの経営者に向いている

スタートアップの探し方

スタートアップを探す場合は、友達や知り合いの会社に行くのが一番信頼できてよい。

スタートアップはコンプライアンスがまともになっていないろくでもない会社があるので、気を付けてほしい。

知り合いの会社であれば、ある程度内情がわかるので、そうしたリスクが避けられる。

またビズリーチとWantedlyはマストだ。

特にビズリーチは、利用するのにそれなりにお金がかかるため、スタートアップにとっては小さくない支出になる。

それでも使っているということは、採用に対して、人材に対して真剣になっているということなので、1つのサインになる。

小さい会社でも、ビズリーチに登録して採用している会社はあるので、スタートアップ転職でもビズリーチを使うとよい。

ビズリーチには優秀な人材が登録されているので、そうした人材を狙ってスタートアップ側が利用してくるのだ。ぜひ登録しておこう。

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また紹介会社だと、GEEKLYをおすすめしている。関東圏にいないと利用できないが、GEEKLYは良い案件を持っている。

また、エンジニアであればForkwell scoutが良いので、利用しよう。