転職活動全般

スマートキャンプ取締役CFO峰島氏インタビュー(後編):「好きなことをやるのが一番」

前回は、ゴールドマン・サックス証券に新卒入社し、現在はスマートキャンプのCFOを務める峰島氏にゴールドマン・サックス時代のお話を伺った。

非常に厳しい環境で戦ってきた様子が伝わってきた。

今回は、ゴールドマン・サックスからVCへの転職、そしてスマートキャンプ参画の経緯についてお話を伺っている。ぜひ参考にしてほしい。

真剣な人と仕事をすることに惹かれ、グリーベンチャーズに転職

-グリーベンチャーズ(現STRIVE)に転職されたのはどういうきっかけだったのでしょうか。

ゴールドマン・サックスに入社した時には、1階級昇進したら投資銀行以外のチャレンジも検討しようと考えていました。辞めようと思っていたわけではなく、身の振り方というものを一度立ち止まって考えてみようというプランでした。

たまたま私の年は、若手を早めに昇進させようという年で、半年後にこの内容で昇進しますというレターを無事もらうことができました。

自分の中で最初に決めた昇進という最初のゴールは一旦達成できたのかなということで、一度自分のキャリアについて考えてみようと思いました。

当時考えていたのが、大企業のアドバイザーであることは、エキサイティングな一面も多い一方、歯がゆい一面もあるということです。

ほとんどの大企業では前例ありき、忖度ありきでコーポレートアクションが決まるため、なかなか提案が受け入れられづらいように感じていたのです。

昇進につながる重要なポジションにいて、前任者が何もせずに昇進したから自分も何もしたくないといった話も実際にありました。そのため、提案が面白いと思われても、前例に従う形で行動をせずに終わってしまうことがありました。

提案に対して、非常に面白そうですよねっと盛り上がってもらった方でも、「上から話があって、そこは○○さんが就任してすぐだからちょっともめごととか起こしたくなくてやりたくないと言っています。すごい良い提案だと思うけど、ちょっと日を改めさせてください。」という風に言われたりしてもどかしさを感じたこともありました。

会社が見ている方向、会社にとっての良し悪しというのと、目の前で接しているお客様にとっての良し悪しというのは、やはり一致しないものだということを感じました。

当時は、それが世の中の当たり前だと考えるようにしていました。

そんな折、GSには珍しいベンチャー案件が舞い込んできて、社長とのミーティングに同席しました。非上場で投資が大きく必要なベンチャーでしたが、銀行から借り入れもなかなかできないというのでGSに資金調達の相談が来たのです。

私は、2年目が終わるくらいの時で初めて有休を使おうと思い、3日間だけ申請していました。

さあ出発するぞという2日前くらいに、懇意にしていたマネージャーから、どうしても峰島とこの案件を一緒にやりたいと言われ、一瞬休暇に後ろ髪を引かれましたが、元々GS入ってからの数年は休まないつもりでいたので、休暇をキャンセルして案件に参加しました。

そして実際に地方にある本社に訪問し、経営陣の方々とディスカッションさせていただきました。ベンチャーなので経営者の方も若いのですが、直接お話をさせていただいて衝撃を受けました。

会社=自分の意識というのでしょうか、自分個人の利益など眼中になく会社にとってベストなことをしたいという姿勢を強く感じました。CEOだけでなく、経営陣が同じ意識を持っていました。今までのお客様より年齢的に若いけれど、事業や会社への真剣さを話していて感じました。

資金調達について提案したら、たくさんの質疑応答が飛んできました。今まではプレゼンをして「なにか質問ありますか?」と聞いても、「えーっと、ないです。じゃあ資料はこれ後で見とくので。」みたいな雰囲気でした。しかし、この時はいつもの雰囲気とは違って、インタラクティブなディスカッションになり、相手も非常に真剣でした。

そのときから真剣な人を相手に仕事をするのは本当に面白いなと思いました。

また、私が元々担当していたような大企業は信用力も資金も人材も潤沢にあって、正直投資銀行がいなくてもM&Aで資金調達できると思います。

その条件を数%よくするために必死に深夜まで働くより、信用力も資金も何もないけれど、ビジョンがあって熱意もあって、という人に対してこちらも必死にアドバイスする方が充実しているのではと思い始め、ベンチャーに関わる仕事に就きたいと思うようになりました。

そして選択肢の1つとしてベンチャーキャピタル(VC)という可能性があるなと考え始めました。

ちょうどそのタイミングでビズリーチ上で、グリーベンチャーズから話をしてみませんか、というスカウトメールがたまたま届いていたのです。

当時は、グリーベンチャーズはGSと同じ六本木ヒルズの中に入っていたので、エレベーターで下がるだけだから話を聞いてみようと思い、軽い気持ちで話を聞きに行きました。

その時話したパートナーの堤(達生)さんの話がとても面白く、また、グリーベンチャーズ自体がこれから2号ファンドを組成して拡大しようという面白いフェーズでした。そのタイミングに入社したら面白いことができるのではないかと考えました。

グリーベンチャーズは常にハンズオンで投資先にしっかりと関わっていて、単に投資するだけではない点に興味を惹かれました。人間的にも尊敬できる、パートナーの天野(雄介)さん、堤さんの下で学びたいなと思い、その場でGSを辞めることを決断しました。

面接から戻ってGSのフロアに着いてすぐに、辞表を提出しました。マネージャーには驚かれました。1週間くらい前まで、「今年はこういう案件をやってみたい」などとキャリアについて語っていたのに辞めるのか、と言われました。

色々な人に相談はしましたが、自分の気持ちは変わりませんでした。正直、ロジカルな意思決定をしたのかと悩むこともありました。

どう考えても生涯年収の期待値的にはGSに残った方がいいし、ベンチャーキャピタルがどれくらい儲かるビジネスで、成功確度はどのくらいあって、何より自分が、どのくらいベンチャーキャピタリストとして適正があるか分かりませんでした。

しかし一方で、このチャンスに挑戦せずに人生を終えるのは嫌だなと思いましたし、仮にここで失敗しても、後悔はしないだろうと思いました。

-グリーベンチャーズ以外は迷わなかったのでしょうか。

迷わなかったですね。一瞬他も見たほうがいいかなと思ったけれど、これも何かの縁だなという気持ちで入りました。

キャピタリストはロールモデルが様々

-グリーベンチャーズに入社してからはどういった案件を担当されましたか。

グリーベンチャーズは新しい取り組みをどんどんしていこうという時期だったので、例えば、ハンズオン支援の一環として当時から投資先の1つだったスマートキャンプに週1~2回通い、社員の方々の隣で資金調達用の資料を作成していました。

キャピタリストがオフィスまで来て、事業計画を作ったりするのは珍しいVCであったのかもしれません。ハンズオンでベンチャーに関わる経験が出来たのは楽しかったですね。

スマートキャンプに限らず、他の投資先にも事業計画の作成支援をしていて、複数のベンチャーを見ることができたので、VCは面白い仕事でした。

一日何社もベンチャー企業の幹部に会って、事業モデルを聞いて、良し悪しを見極めるということは良く思われがちです。

しかし、そのような仕事もある一方で、相手に対してもメリットがある存在でなければいけません。単にこういうところがだめだから投資しないと言うのではなく、それをどうすれば良くなるのか、あるいは、このような可能性はもっとあるのではないかなど、提案ができるキャピタリストを目指していました。

そう思うようになったのは、グリーベンチャーズのパートナーの2人がそうだったからかもしれません。

-VCはファイナンスよりの業務が多いとはいえ、GSと扱っているビジネス規模の桁が違うので、ビジネス理解が難しくなかったでしょうか。

ビジネス理解ができないことはないですが、ある程度空気感みたいなものが必要にはなります。

例えば、ベンチャーのWEBサービスが何十万UUを数カ月で達成したことがすごいかどうか、を判断するデータを蓄積することが必要になってくると思います。

ビジネスとしては、大企業よりもシングルプロダクトであったり、2,3くらいのプロダクトを扱う場合が多かったりするため、分析を行いやすかったです。

むしろ、自分たちがビジネスの教科書で習う概念の原初状態を見ることができるような感覚でした。

実際に投資先の現場で働いていると、有価証券報告書で見ていたあの勘定科目はこれだ、と目に見える形でわかりました。

大企業でも小さい企業でも、このような所には見られたくない情報が詰まりがちだな、あるいは、このようなところを見るといい会社かどうか判断できるかもな、ということは理解できるようになったと思います。

-若手のキャピタリストで、ベンチャーの経験や起業経験もなく、ベンチャーキャピタルに転職することはどのように思いますか。

賛否両論があるとは思いますが、選択肢として悪くないと思います。キャピタリストはロールモデルが1つではないから、面白いなと思います。

投資銀行の場合にはロールモデルがあり、例えば、新卒で投資銀行に入って昇進し、海外にモビリティで1~2年間行って帰ってきて、英語も話せるようになって案件経験を積む、というようなコースがありました。

転職に関しても、投資銀行からPEファンドに行く、とか投資銀行からヘッジファンドにいくといったロールモデルがありました。

しかしベンチャーキャピタリストは、はっきりしたロールモデルがあるわけではなく、ベンチャーキャピタリストのキャリアにも多様性があり、自分の持つ強みやキャラクターを最大限レバレッジできている人が勝っている印象です。

例えば、アドバイスがとても的確な人もいれば、見極めや目利きが得意な人もいる。一方で、クレバーな感じではないけれど人を惹きつける人だとか、メディアへの発信がとても上手い人もいます。色々な勝ちパターンがあるのだと思いました。

私は、ベンチャー経験や事業経験はないけれど、ファイナンスには強い、という打ち出し方で勝つことも十分可能ではないかと思いました。

VCでの経験のおかげで、社外からの視点を持つことができている

-VCの業務を通して、今の仕事に役に立っている経験はありますか。

ありますね。ベンチャーの経営サイドに入ると、事業サイドの見方に引きずられやすく、社外の存在を意識できなくなるパターンは多い気がします。例えば、社外的に自分たちの施策・取り組みたいことを上手く説明できない、などです。

そこには、クレバーな投資家がどのように投資判断をするのかが分からないという問題があると思っています。

ベンチャーキャピタリストとして、テーブルの反対側を経験したことがあると、自分たちが事業計画を聞く中で、このままでは株主はこのような点が気になるだろうな、おそらくこのような点の精度が上がると納得してくれそう、などがわかってくるようになります。

常に社外の視点を社内に持ち込めることは、社内的にも良いことです。もちろん、投資していただいている株主様に対しても、私がいることでメリットを出せるということは間違いなくあるのではないかと思います。

-VCの峰島さんとしては、スマートキャンプはどういう印象でしたか。

最初は、スマートキャンプCEOの古橋が厳しかったです。
「小賢しいGS出身のガキンチョが来て、絶対嫌な奴だし、お前に手伝ってもらうことなんかねーよ」と思っていたようです。

厳しかったですが、とりあえず嫌がられながらもスマートキャンプのオフィスに足を週1~2回運び、事業計画や社内の管理表を作っていきました。

スプレッドシートが色々と転がっているのですが、クオリティとしては向上の余地があったので、整備してみんなが使いやすいものにしていきました。この数字を見たら事業にとって良いインパクトがありますよ、ということを提案したり、まずは資料作成を頑張っていました。

とても地味な小さい仕事もあります。数字を書類に転記し続ける、というような単純作業です。

そのような仕事にも嫌がらずに取り組んでいたら、古橋が「お前、GS出身なのに泥臭く何でもやるじゃん」と思ったようで、そこから関係が良くなって信頼されるようになりました。

自ら手を動かして考えるベンチャーの仕事に魅力を感じた

-VCとしての関わりではなくスマートキャンプに転職したのはどうしてでしょうか。

2016年の6月からスマートキャンプに関わり始めたのですが、同じ年の10月にシリーズBの資金調達をしようという話が出ました。

古橋が、他の投資家さんに「スマートキャンプどうですかね」と話をしたとき、「すごいいい会社だと思うけど、金額の規模が大きくなるのにCFOいないよね。CFOがいないところに投資するのって怖いよね。」と言われたようです。

そこから、「誰かいい人いないの」という流れになった時、「グリーベンチャーズからサポートにきている峰島ってやつがいます」という話が出たそうです。

そんなことから2016年の年の瀬にグリーベンチャーズの堤さんから、「今からちょっとスタバこれる?」と呼び出され話を聞くと、「みねし(峰島)、年明けからスマートキャンプに出向(*毎日フルタイムの出勤)してみない?」と言われました。

「週5でがっつり関わって1年間経ったら帰ってこい。いい経験になると思うし、面白いよ。」という話をされました。

たまたま機を同じくして、その2,3週間前くらいに、マネーフォワードのCFOをしている兼坂さんにキャリアについて激詰めされました(笑)兼坂さんはGS時代の上司で、かつ中学高校大学(開成中学、開成高校、東京大学)の先輩です。

兼坂さんとランチしたときに「なんでお前キャピタリストやってるんだ。事業経験ないくせにアドバイスなんかできんの?そんな生ぬるいことやってないで、ちゃんともっと手を汚さないとだめだよ。」と言われて、確かに事業経験がないと厳しいかもしれないと思い始めました。

そうしたアドバイスもあり、確かに事業経験も欲しいし、週5フルタイムならよりいいなと思ったので、是非やらせてくださいと言いました。

そして早速、年明けの1月4日からスマートキャンプに出社しました。出向が始まって4ヶ月でシリーズBの資金調達も完了し、上場準備を開始するタイミングになったのですが、その頃には会社のカルチャーやスマートキャンプの人の雰囲気やスキル、CEOの古橋の人柄にも惹かれ、ここでこれからも働きたいと考えるようになりました。

それになにより自ら考え、手を動かしながら、やりたいことを実現していくベンチャーの仕事がいいなと思い始めました。

これから上がる企業価値は何十億レベルの話で、自分の年齢で出せるインパクトとしては非常に大きいと思いましたし、自分の好きになった会社で、それくらいインパクトの大きいことを実現したいという気持ちが強くなりました。

しかし一方で、グリーベンチャーズに入って1年くらいしか経っていなかったため、出向先に転籍するなんて話を受け入れてもらえると不安でしたが、パートナーの堤さんの後押しもあり、応援してあげようということで快く送り出していただきました。

取締役を経てCFOに就任

-スマートキャンプに完全転籍したあとはどのようなことをしているのでしょうか。

最初はシリーズBのファイナンス業務を担いました。投資家を回って、古橋と一緒にスマートキャンプの売り込みをしました。

私は数字の部分をサポートし、古橋が事業の概要やビジョンを話す形で、二人三脚で投資家をまわりました。伊藤忠テクノロジーベンチャーズやSMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルが出資することが決まってからは、投資実行の実務も行いました。

実際の業務は難しいものが多かったですね。例えば、契約書を1から作るということは経験がなかったのですが、ファイナンスや法律関連の書籍を片手に投資契約書などを自分でレビューしていました。これが間違えていたら命取りだなと思って気を張り詰めてレビューしました。

定款変更に関しても、最初は変更作業を自ら法務局まで行って行いました。

今だったら外注したらいいと思うのですが、その時は自分でまずやってみようと思い、手を動かしました。

2017年5月に転籍してから間もなく取締役になりました。それからは管理部の体制をいかに作っていくかというチームアップの他、全社の採用活動も担当しました。

-CFOになったのはどういう経緯ですか。

取締役になった段階で、「じゃあお前CFOって名乗ればいいじゃん」と言われ、CFOを名乗りました。軽いノリで決まった一方で自分としては葛藤がありました。

自分がCFOを名乗っていいのかなと思っていたのと思い、当時はまず外部からCFOを採用しようとしました。

実際にかなりの数の応募をいただき、中には非常に経験豊富な方も複数いましたし、古橋にも何人かの候補者と面談してもらいました。しかし、カルチャーフィットやベンチャーマインドという部分で採用に至る方はいませんでした。

しかし、面接をしていくなかで私の心境にも変化がありました。

最初、「CFOを名乗ったら」と言われたとき、自分がひっかかった理由として、当然スキル面、経験面が不足しているという自覚があったのです。そして自分よりスキル、経験に勝る方を採用しようとしていたのですが、面接をしていく中でそれは言い訳なのではないか、結局は自分が責任を負いたくないからCFOになることを躊躇っているのではと思い始めました。

そして、最終的には腹をくくって自分がCFOを本気でやろうと決意しました。

ベンチャーのCFOの仕事は資金調達だけではない

-非上場のベンチャー企業のCFOには何が求められると思いますか。

シリーズBまでは、CFOという存在が必要かどうかを議論する必要があります。CFOは一般的には資金調達を担当しますが、未上場だと、資金調達は頻繁には必要なわけではありません。

そのため、単なる資金調達が大きなメイン業務ととらえると、CFOはいらないかなと思います。

アーリーステージのCFOは資金調達だけでなく、事業面であったり組織構築に貢献すべきだと考えています。属人的になっている部分をよりシステム化したり、オペレーションをブラッシュアップしたりしていくといったところをCFOらしい定量分析で進めていくイメージですね。

一方で、このような業務はCOOが担うことも多いと思います。このような業務が得意なCOOがいるならCFOの必要性はあまり高くないかもしれません。

-シリーズBが終わってから上場に向けてというところで、CFOが必要になってくるというイメージですか?

上場しようという段階になってからは、CFOはいた方がいいと思います。

管理部長というレベルでもいいかもしれないですが、上場しようとなれば資金調達と管理体制構築や組織作りを関連付けながら推進できる人がいた方がいいかなとは思います。

-CFOはファイナンスだけをやるという気持ちでいるのではなく、事業のこと全部、社内や人事のことをやりきるというマインドでいるべき、ということですかね。

そうですね。私もよく、「CFOの人だと思って話したらめっちゃ事業の人じゃないですか」と言われることが多いです。

各顧客企業の契約の状況や現場のオペレーションフロー、セールストークまで把握していて、事業のことはほとんどのことが話せるようになっています。単にファイナンスだけやる“The CFO”をやりたいという人には、ベンチャーはおすすめできないかもしれません。

好きなことを仕事にするのが最強

-最後に3点伺いたいです。1点目に就活生へのアドバイスをください。2点目にベンチャーの転職を考えている社会人へ、アドバイスをください。3点目に会社としてでも個人としてでも、何かメッセージをください。

就活生向けに言うと、好きなことをやった方がいいと思います。なぜ好きなことをやった方がいいかというと、好きなことではないと競争に勝てないからです。

ビジネスは突き詰めると競争であり、限られたマーケットの中で自分という一個人のシェアをどれくらい伸ばせるかという話です。たいていの人は努力してその競争に勝とうとします。

しかし、好きなことをやっているだけで努力している意識はないけれど、好きゆえの好奇心で色々なことにチャレンジして様々な学びを得ていく人には結局は勝てません。

GS時代にお世話になった上司がいたのですが、その方は比較的GSの中では高齢にも関わらず、M&Aの案件中、夜中の2時、3時に電話してきたと思えば1時間くらいずっと興奮しながらスキームの話や話していてとても楽しそうでした。

その仕事が好きな人でないと深夜に1時間もファイナンスの話をするのは大変以外の何物でもないと思いますが、その方にとっては寝るのを後回しにしてもいいほど楽しいことだということです。

特に投資銀行はそういった人でないと残れない世界だと思いましたし、人生の中で働いている時間は長いので、仕事そのものが楽しめていないと不幸ですよね。その方を見て、好きなことを仕事にすることの意義を学んだ気がします。

ちなみに1日24時間という時間の中で、好きなことが出来ている時間は何時間くらいなのかという観点は非常に重要だと思っています。

好きなことをやってお金も稼ぐことができるというのがベストな状態だとしたら、色々なことにトライしてみて自分は何が好きかを見つけ出す努力はした方がいいのではないでしょうか。

就活は第1回目の好きなことを見つける機会なので、それなりに真剣になって取り組んだ方がいいですね。

仮に、何かかっこいいなと思って投資銀行やコンサルなどに行ったとしても、仕事が好きではなかったら、ほどなくしてクビになるか、辞めていくかのどっちかですね。私も2年間で辞めた側の人間です。

ただし、最初の就活で好きな仕事に当たったならそれに越したことはないですが、それで外したからといって終わりではないので気長に天職を探せばいいと思います。

私もベンチャーキャピタルを経て今こうして天職に就けています。

‐ありがとうございました。

編集後記

2回にわたり、スマートキャンプ取締役CFOである峰島侑也氏にインタビューを実施した。

開成高校、東京大学、ゴールドマン・サックス、ベンチャーキャピタルからベンチャー企業のCFOという華麗な経歴でありながら、常に自省して成長を促すマインドを持っていらっしゃることに非常に驚かされた。

絶えず峰島さんも変化しており、現在、スマートキャンプは定時には多くの人が帰っていた。私が訪問した際も、19時から定期的に行われる営業部の交流会のようなものがあり、非常に明るい雰囲気だった。

興味のある方はぜひ連絡してほしい。