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MBA取得を考えている人に知っておいてほしいこと

MBAを取得してキャリアチェンジを狙う人がいる。

だが、MBAを盲目的に取る前に、キャリアを積むうえで考えるべきことが多々あるのでお伝えしていきたい。

特にキャリアチェンジを検討していて、海外のMBAを取ろうとしている人にご覧いただたきたい。

MBAに年齢を重ねた状態で行かない

32歳を超えた段階でMBAに留学するのはあまりおすすめしていない。

MBAに留学する欧米人は、仕事で大きな実績を残している人というよりも、20代でこれからキャリアアップしていく人であると言われている。

仕事で成果を出している人は、もう少し経験を積んでからEMBA(Executive MBA)に通ったほうがよいとされる。

MBAに年齢を重ねてから行くべきではない理由は、帰国後の就職先が難しいからである。

基本的にMBAはキャリアリセットであるので、未経験の仕事に32歳を超えてから転職するということになる。これはたいへん危険である。

投資銀行や戦略コンサルからPEファンドへの転職という比較的延長線上で成功しているロールモデルがいる業界へのチェンジはよいが、全く関係ない転職はあまり良い選択肢とは言いにくい。

MBAは転職で有利になるわけではない

MBAを取ると転職で有利になるかといわれると、そうではない。

MBA生をインターンで採用しているという点で採用のチャンスが広がるが、優秀なMBA生のなかでの比較になるので、かつて投資銀行や戦略コンサルに落ちた人がMBAを取得したことによってそれらに受かるとは限らない。

非常に頭がよくキャリアチェンジをしたいメーカーのR&Dの人が、留学中に戦略コンサルを知って受けてみたら受かったというパターンのほうが可能性が高い。

(ちなみに最近は、メーカーのR&Dの人で、MBAトップ校に私費留学している人はほとんど見ない。メーカーの方に聞くと、社内留学で博士を取るための留学も昔に比べて減ったと聞いたことがある。)

MBAという”資格”の修士号が手に入っただけで地頭の底上げができていなかったら、面接やインターンで結局採用されない

どうしてもMBAがないと転職できない場合を除いては、MBA取得とMBAを挟まないダイレクトな転職のどちらの確率が高いか考えておいたほうがよい。

トップMBAでないと評価されない

トップの戦略コンサル(Mckinsey,BCG,Bain)や外資系投資銀行、PEファンドなどはMBA卒であふれている。

しかもハーバードやスタンフォードといったトップ校のMBA卒業生であふれている。

かつては、今よりも多くの人をトップ校に日本から送り出していたので、シニアクラスをみるとトップ校出身者であふれているのだ。

マッキンゼーのように、MBA取得を支援している会社になるとほとんどがいわゆるトップ校だ。

こういった環境のなかではランキングが落ちるMBAではまったく肩書にはならない。

もしかしたらMBA卒がいない業界だと通用するかもしれないが、MBAを取得して当然の業界で、トップMBA出身者がいない会社はほとんどないだろう。

起業家や人材紹介業の人ですらMBA出身者が多いので、MBAというだけではなかなか目立たない。(ハーバードMBAという肩書はそれでも注目を浴びるが)

よってMBAに行くときはトップ校に行くべきである。中堅MBAだと、転職の際に書類落ちするという事例も目にしてきた。

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MBAのネットワーキングが生きる

MBAはネットワーキングが非常に生きる。

人材業界の話になり恐縮だが、MBA取得後、直後もしくはしばらくしてからヘッドハンターになる人は、MBAの同級生を転職させることで成果を出している

MBAのネットワーキングは、受験勉強から合格者が集まるところまで含めて築いていけるので、莫大な数の人と知り合うことができる。

そして、ネットワーキングの中にいる人たちは基本的に年収が高いので、ネットワーキングで転職を1年間に1人決めていくだけで今の時代は生きていける。

年収が高い人を成功報酬50%以上で決めるだけでいいのである。

こうしたネットワーキングが生きる場面は、おそらく金融やコンサルでもあると思われる。

どのように仕事が渡されるかはわからないが、相手方がMBAの同級生や先輩となれば、案件をゲットしやすいのは想像がつく。

コンサル業界のMBA事情

MBAを取得してコンサル業界に転職している人がいるが、プロフェッショナルファームでの勤務経験がないMBA取得者は、アソシエイトで転職して苦労している人が多い。

コンサルの長時間労働、コンサルでの基礎的なエクセル、パワポをはじめとするスキルセット、そして新卒からMBAを経ずにアソシエイトになった年下と比較されることへの恐怖から、パフォーマンスが思うように出せず1年未満で転職する人がいる。

MBA取得後にコンサルでパフォーマンスを出せない人は、アソシエイトの間でネタにされてますます追いつめられる。

こういったリスクもあることを考えると、苦労してお金をかけて転職する意味があるかを考えたほうがよいだろう。

もちろんMBAを取得してコンサルに転職して成功している人は非常に多い。

だが、最近のマネージャーを見ていると、新卒からコンサルでMBAを挟まずマネージャーになっている人と、ずっとコンサルでその間にMBAに行った人の割合が多いように感じる。

統計は取っていないが、新卒採用の人数が増えたことにより、新卒あがりのマネージャーのほうがコンサルタントとしてはスキルが上ということも珍しくないだろう。

外資系投資銀行のジュニアバンカーになるMBA卒

さて、最も避けたほうがいいのがMBA取得後、ジュニアバンカーとして外銀に入社するMBA生だ。

非金融業界からジュニアバンカーとして外銀IBDに行くようなことはやめたほうがいい。

最近はそのような採用自体もかなり減っていると聞く。ついていけずVPになれる確率が低いからである。

こうしたジュニアバンカーの事情があるので、MBAを取得して外銀へというようなことはあまり考えないほうがよいだろう。

学費回収が命題

実家が太くないMBA生が常に考えているのは学費の回収だろう。

学費、生活費、働けなかった間の損失を考えると、3~4千万円は回収しないといけない

投資銀行出身者はなおさら稼がないといけないだろう。

学費を回収するために年収の高い会社に行こうとするのは自然なことで、そのためにコンサル、外銀に流れていく。

個人的にコンサルは年収が高いとは思わないが、こうしたコンサルへの信仰は偏差値主義的なところもあるからだろう。

そもそも学費くらいは困らない人がMBAに行ったほうがよい。

目先の学費ローンの返済に追われるようではMBA以外のキャリアを考えたほうが安全ではないかと思う。

GAFAに吸収されるMBA生

GAFAは聞いたことがあるだろう。

Google、Amazon、Facebook、Appleだ。

日本法人だとAppleの例は少ないが、GAFAにMBA取得者が流れることは主流になってきた。

特に、コンサルや金融以外の出身の人が多い。場合によっては、日系金融からMBAを経てGAFAというパターンもある。

GAFAは日本オフィスでクビもなく、労働時間も長くなく、英語で仕事ができることが付加価値になっていくのでMBA生が今後も流れていくと予想される。

GAFAで働いている人は、幹部にMBA取得者も多いのでぜひ相談してみるとよい。

MBAを取った場合と取らない場合の比較をしっかり行う

MBAを取った場合と取らない場合で年収にどれくらいの違いがあるか、選択肢にどれくらいの違いがあるかを考えよう。

MBAを取得したい人はキャリアアップ以外にも単純に海外で勉強したいという欲求があるかもしれないので、年収だけの比較をするのは品がないかもしれないが、本当に投資するだけの価値があるのかを調べておいたほうがいい

勉強したいだけなら国内MBAはダメか、海外に行きたいなら、海外オフィスで働く機会はないか?といったところを天秤にかけよう。

ビズリーチのような転職サイトを利用しているエージェントにMBA取得者が割と多くいるので相談してみるとよい。

金融業界、MBA、別業界、人材業界というキャリアを歩んでいるエージェントもいる。ぜひ声をかけてみよう。

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