転職活動全般

マッキンゼーに転職する方法

世界的に著名なコンサルティングファームの中でも、最も優れたコンサルティングファームとして名高いのがマッキンゼー・アンド・カンパニーだ。

Mck(マック)の略称で日本でも有名で、多くの優秀な人材がマッキンゼーへ転職している。

今回は、転職希望者も多いマッキンゼーに入社する方法について書く。

マッキンゼーは中途も難易度が高い

まず、コンサルティングファームは大量採用を行っており、10年前に比べ採用の難易度が圧倒的に下がったことはみなさんご存知だろうか。

未経験でも簡単にとまでは言わないが、優秀な方であれば容易に転職可能になった。

しかしながら、マッキンゼーは、転職の難易度はコンサルティングファームのなかでもトップクラス、いやトップといっても過言ではないくらいのハードルを設けている。

マッキンゼーは、ひとえに基準を超えた人のみを採用しているカルチャーを持ち続けているからだ。

他社は採用のクライテリア(基準)が現場のマネージャーによって決められており、人によってまちまちのこともあるが、マッキンゼーに関してはその基準が統一されており、会社の共同経営者にあたるパートナーが精査して入社している。

マッキンゼーの採用ハードルが高い理由

マッキンゼーが採用に際、重視する点は3点ある。

1点目は、地頭の良さをだ。

マッキンゼーは戦略ファームのなかでも高い頭脳をもっている方が多くいるため、ケース面接で問われる面接の問題が変わっているわけではないが、あなたが回答したものへの面接官のつっこみが鋭く、かつ多面的に物事を見て、深い視野で大きなインパクトを与えられるものか聞いてくる。

面接官とのキャッチボールの質の高さは明らかにトップクラスである。

2点目は英語力だ。英語面接であることがマッキンゼーは一般的だ。

総合系ファームは英語面接が現在はほとんどない。

マッキンゼーはパートナーが外国人の比率が比較的高く、ビジネスで通常用いられる社内の言語は英語だ。

英語があたりまえのようにできないといけないため、英語力が足りず落ちる人も多い。

英語力に関してはTOEIC900点といった定量的に表せるものではなく、英語でビジネスの会話ができ、意思を伝えることができるかどうかが大事になってくる。

英語ができるから受かるのではなく、英語力があるからようやくスタートラインに立つことができるのだ。

3点目はリーダーシップだ。他のファームよりも求められるものとしてリーダーシップがある。

クライアントの課題解決にあたって重要視されるポイントの1つがリーダーシップだ。

マッキンゼーの人材が起業で成功している理由は、リーダーシップの素養をもっているからである。

クライアントの課題解決にコンサルタントとしてプロジェクトをリードできるかを問われる。

これは役職にかかわらず、ビジネスアナリストとよばれる1番下の階級から求められるものである。

主体的という言葉で表すには足りないが、オーナシップをもち、クライアントの課題を解決していこうという強い意志が必要になってくる。

コンサルティングファームで働いていても、アナリストとして優秀なエクセルマシーンになってしまい、リーダーシップがある人材は決して多くない。

ただし、上記の3点が評価されなくても採用される場合がある。

それは人の良さだ。コンサルタントとしての最低限の素養がある場合、コンサルタントとして以前に人間性の良さが評価されて入社した事例もある。

基本的には上記の3点が重要なのでよく考えていてほしい。

女性の採用について

マッキンゼーに限らずだが、外資系企業は女性の採用を積極的に行っており、リクルーティングの場面において女性がどれくらいいるかは気にしている。

特に、女性で入社しているコンサルタントは英語の能力が高く、伸びしろを感じさせる人材が入っているという個人的な印象がある。

男女関係なく活躍できるファームであり、バリューを出したいという強い意志さえあれば、一流のコンサルタントになれる

マッキンゼーの役職

マッキンゼーは、新卒の場合、BAとよばれるビジネスアナリストという役職で入社する。

ビジネスアナリスト1年目は550万円~750万円になる。

学部卒と院卒で給与が最初は違うので幅がでている。

ちなみにマッキンゼーには院卒が多い。具体的には東大の理系院卒が多いため、院卒は別の給料となっている。

ビジネスアナリストを経て、アソシエイトになる。

かつてはアナリストはMBAを経て、アソシエイトになっており、MBAを経ずにアソシエイトになるのはDTA(Direct to Associate)と呼ばれ優秀のステータスにもなっていたが、現在はアナリストからそのまま昇進する人も少なくない。

ちなみに新卒アナリストがアソシエイトになるのは早くて約1年、遅い人で3年くらいのイメージだ。

昇進にはアナリストの段階から大きく差がつく。

中途でアナリストで入った場合は、昇進スピードは様々だ。

その前に、生き残ることを考えたほうがいい

中途でアナリストポジションで入り、アソシエイトにすぐに昇進するのは、コンサルティング経験者、もしくはアソシエイトクラスで採用される予定だったがあえてビジネスアナリストで入った人などだ。

そのため、中途はまずはコンサルタントとして「慣れる」ことからはじめたほうがいい。

アソシエイトに上がった瞬間から年収は跳ね上がり、1000万円を超えてくる。具体的には1300万円くらいをイメージしてほしい。

アソシエイトの経験が増えると、他ファームではシニアアソシエイトにあたるジュニアエンゲージメントマネージャー(いわゆるジュニアマネージャー)になる。

基本的にはアソシエイトの延長版だと思ってほしい。

さて、アソシエイトを経て、昇進するとマネージャーになる。

マッキンゼーではエンゲージメントマネージャー、通称EMとよばれる。

他社はマネージャーだが、マッキンゼーはエンゲージメントマネージャーと仰々しい名前になっている。

マネージャーへの昇進スピードは新卒から最短で2年だ。

アソシエイトを1年でパスしてマネージャーになる人がいる。

だが、これはかなり例外だと思ってほしい。

新卒でも5年かかる人もいるし、もっとかかる人もいる。

マネージャーになると1800万円程度の年収になる。

マネージャーになればコンサルタントとしてある程度ポジションであり、コンサルタントとして活躍したと言える。

さらにマネージャーを経てシニアマネージャーになる。

マネージャーになることができても、そこから苦労する人も多い。

マネージャーになるといわゆる部下を見る必要があるため、自分が手を動かすのではなく、他の能力を引き出して、効果的にチーム全体がパフォーマンスを出すにはどうしたらいいかを考えていかないといけない。

中途でアナリストで入ると5年程度でマネージャーになれるが、そもそもマネージャーに中途組でなっている時点ですごい。

もちろんもっと早くマネージャーになっている人もいる。

マネージャーの次がアソシエイトプリンシパルだ。

もはやここまでくるとコンサルタントとしては一流から超一流の道を踏み出すところだ。

アソシエイトプリンシパルはあまり名前を聞かないかもしれないが、APと呼ばれ、パートナーのひとつ手前のポジションだ。

年収は2500万円程度だが、税金もあるのでマネージャーと生活レベルはあまり変わらない。

怖いAPもいて戦々恐々としているビジネスアナリストもいる。

そしてついに、アソシエイトプリンシパルを経てパートナーになる。

パートナーは社内で認められた存在であり、プロジェクト(マッキンゼー社内ではスタディとよばれる)を統括する役割を担う

パートナーは40名超いる。

パートナーは営業活動の役割もあるので、クライアントから気に入られて案件を取ってこないといけない。売上責任を持つのだ。

マッキンゼーはダイバーシティがあると言われている一方、女性パートナーは2人しかいない。

このあたりのパートナーの女性比率の少なさは課題として挙げられている。

パートナーから一歩上がるとシニアパートナーになる。

そしてシニアパートナーの中に一人日本代表がいる形になる。アンドレアントニアンが現在代表をしている。

日本人が代表をすることもあるが、近年はジョルジュデヴォーなどの、外国人が代表を務めている。

パートナーは年収4000万円以上になり、青天井になっている。だが、世間が思っているよりも高いわけではない。

最近は関西オフィスもできたため、関西オフィス代表という役職ができた。

関西のプロジェクトは当然あったが関西圏を中心に担当するために本格的に設置されたのだ。

ちなみに、パートナーのなかにもいわゆる戦略プロジェクトを担当する人だけではなく、一般ファームでいうオペレーションの担当のパートナーもいる。

マッキンゼーのMBA制度

マッキンゼーはアナリストがMBAに留学することが多い。

基本的に全員行けるので、中途の方もMBAを取得している

帰ってきてアソシエイトになるパターンだが、MBAに行くよりも転職や起業をするという人も増えてきている。

マッキンゼーは日本人がいくMBAのなかでも、いわゆる一流校に留学させている。

ハーバード、スタンフォードがその例だ。

そもそもGPAが高く、英語力があり職歴のある人がマッキンゼーにいるので受かりやすい。

留学の勉強対策のために求職する人もいる。

また、MBA以外にも、海外のプロボノ等の制度も充実している。

マッキンゼーの選考の対策方法

マッキンゼーの選考対策だが、まず大前提としてコンサルタントを志望した理由と、これまでの職務経験をきちんと話せるようにしてほしい

第二新卒であればなかなか話せる職歴がないかもしれないが、自身の定性的な素養も含めて話せるようにしておいてほしい。

重要なケース面接対策だが、面接官からの指摘に対して鋭く切り返せることが大事だ。

出されたお題に対して、短時間で答えることは難しい。

自分が答えたものに対して、面接官から「こういう考え方もできませんか」と問われるので、それに対して、「確かにそうですね。○○を考慮すると、こうしたことが考えられます」と柔軟に対応して答えていこう。

面接官を倒そうと考えるのではなく、面接官を活かして、よりよい解決策を提案できるように努めていこう。

もちろんフェルミ推定的なお題も出てくるので高度な暗算力があると有利になる。

また、それ以上に、リーダーシップが伝わるエピソードや、諦めずに回答していく姿勢がパートナーの心を打つことも覚えておこう。

採用される大学

マッキンゼーは、幅広い大学から採用している。

しかし、学部レベルだと東京大学が多く、そして慶應大学が続いている。

もちろん京都大学や東京工業大学、一橋大学や早稲田大学からも採用されている。

国際教養大学も採用されているし、偏差値的には高くない大学から東京大学大学院へ行き採用されたパターンもある。

中途はMBAを取得して、インターンを経て採用されているのは広く知られているだろう。

ちなみにMBAは国内のではなく海外の有名校である。

筆記試験を突破したら基本的には学歴は関係ない。

多様なバックグラウンドに寛容なので、面接で思いのたけをぶつけていけばよい

ちなみに博士号を取得しての入社、博士を単位取得退学しての入社、博士を途中で辞めての入社と幅広いパターンがある。

学業に打ち込んできて思考力の高い人は採用されている。

学歴に関しては、自分の学歴では受からないではと思っている人はまず受からない。

厳しいことを言うと、学歴を心配している時点ですでに差がついている。

社内での出世について

昇進の年数がいくらいくらというのが決まっておらず、昇進スピードにばらつきがあるのがマッキンゼーだ。

年次に関係なく、また中途の場合は社会人経験が考慮されるわけではないので入ってから次第だ。

また、マネージャーになればマネジメント力、パートナーになれば営業力が関わってくるため、アナリストとしてエクセルやパワーポイントができるだけでは意味がない。

そもそもパワーポイントはインドにアウトソースすることもあるため、重要なのは質の高いアウトプットを出すことだ。

マッキンゼーを経ての転職

マッキンゼーは近年、露出も多いこともあいまって、マッキンゼー出身者は色々なところから求められるようになった。

ベンチャー企業も大企業も、そしてPEファンドにも、経営者としても、幅広いキャリアだ。

マッキンゼーブランドはいまだに強いので、マッキンゼーには1年いただけでも評価される。

むろん、トップのPEファンドであればマッキンゼーで活躍したかどうかも問われる。

マッキンゼーのクライアント

マッキンゼーは幅広い業界のトップ企業をクライアントとして持っている。

トップ企業となぜ言っているかというと、マッキンゼーのフィーが高いからだ。

単純にコンサルタントの一人当たり単価が高い。

もちろん案件にもよるが、マッキンゼーとBCGで同じ会社に3倍程度の値段の差がついた提案を行うこともある。

初めてのクライアントの場合、多くは、安いほうの提案を採用しがちだが、そのあとマッキンゼーにやっぱり頼みなおすということもある。

資生堂の代表取締役の青木氏はマッキンゼーで長く働き、資生堂に転じているが、マッキンゼーが資生堂の担当をしていたからそのツテがあったのではないかと推測される。

具体的なクライントについてはここでは言及しないが、高いポジションで事業会社に転職している場合、クライアントだったからというパターンも少なくない

やはり激務なのか

激務かどうか聞かれるが、激務であると答えておいたほうがよい。激務でもやりたいと思う人こそマッキンゼーに向いている。

忙しい時期は毎日タクシー帰りで、電車の概念がなくなるし、早く帰れるプロジェクトで特に地方なら昼の3時に毎日帰れるということもある。

もちろん中間報告や最終発表の前は忙しい。波があるが、平日は恒常的に忙しい仕事だと思っておくとよい。

経費が多く使える

マッキンゼーとアクセンチュアの比較は雑だが、あえて比較をすると使える経費が大きく違う。

マッキンゼーは日付が日曜のものでなければ基本的に経費は使い放題なので、タクシー代を気にする必要はない。

基本的にはプロジェクトのために使っているが、その制限がないのはありがたい。これも一人当たりの単価が高いことが影響している。

アナリストですらプロとして高い単価がチャージされているのだ。

プロ経営者の輩出

マッキンゼーはプロ経営者を輩出している。

最近ではLIXILのCEOに就任した山梨広一氏だ。

山梨氏はマッキンゼーで長きにわたり活躍したあと、LIXILの社外役員として入社し、CEOになっている。

マッキンゼーは大企業をクライアントにしており、難易度のの高い経営課題を解決しているため、経営者に求められる能力と近いということで大企業の経営者として雇われることが多い

マッキンゼーが創業したエムスリーにもマッキンゼー出身者が多く入り、経営の中枢を担っている。

他のマッキンゼーの転職先としては、ベイカレントコンサルティングがある。

ベイカレントコンサルティングはマッキンゼー出身者ばかりのファームだ。(比較的上のポジション)

若手世代の起業家の増加

最近は若い世代のマッキンゼー起業家が増えている。

創業者ではないが、上場まで導いたCEOである、ロコンドの田中社長が若手マッキンゼー出身起業家として名を馳せていた。

その後若い世代のマッキンゼー起業家は続き、シニアマネージャーを経て起業した加藤勇志郎氏は製造業のコンサルをしていた経験を活かし、キャディ株式会社を創業した。

開成、東大、マッキンゼー、起業という素晴らしいキャリアである。

他にも加藤氏の同期にあたる、株式会社GRITの岡田祥吾代表は、TOKKUN ENGLISHという英語パーソナルトレーニングサービスで起業して拡大を果たした。

現在はPROGRITというサービス名に名前を変え、本田圭佑氏やプロ野球の菊池雄星投手も同社のサービスを利用するなどビジネスとして成功している。

また、インド出身の帰国子女であり、東京大学工学部、東京大学大学院工学系研究科出身の中村陽二氏はマッキンゼーを経てサイシードを創業し、その後、株式会社全研本社にサイシードグループごと参画し、全研本社の取締役も兼任している。

中村陽二氏はインドの研修事業で学生の間に起業をしている。受託事業の経験もあり、ビジネスに造詣が深い。

M&Aビジネスや小規模のコンサル案件も含めて、若手起業家でありながら手広くビジネスを手掛けている。

マッキンゼーはこのように若手起業家を多く輩出している。

とあるマッキンゼー出身の起業家いわく、マッキンゼーという肩書は資金集めの際の信用につながり投資家や銀行から人よりも信用を得やすい、らしい。

マッキンゼーの名は社会に広く轟いているだろう。

少し上の世代だと日本交通の川鍋氏やメドレーの豊田氏、オイシックスを創業した高島氏がいる。

まだ知名度は高くないが若手で起業をしている人も多い。

マッキンゼーの転職対策

マッキンゼーへの転職対策は、英語力を鍛えて、そしてケース面接対策を徹底的に行うことだ。

ケース面接対策は、転職エージェントに聞くことと、最も良いのは現役社員に対策してもらうことだ。

知人や友人にマッキンゼー社員や元社員がいることも珍しくないだろう。その知人に頼んで対策してもらうとよい。

現役社員に知人がいない場合は、コンサル出身の転職エージェントに聞こう。

コンサル出身のエージェントはビズリーチに多くいるので相談するとよい。

マッキンゼーへの転職に成功している人はどういう人か

マッキンゼーに転職している人は、マッキンゼー以前の職場でも活躍しているし、転職対策のために努力を重ねている。

あと一歩をたくさん積み重ねた人が結果的に成功しているのだ。

転職のために努力を怠らないことはマッキンゼークラスの企業に入るには必須だ。ぜひとも努力をしてほしい。

サポートをしてくれるエージェントは必要なので、ビズリーチに登録しよう。

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そしてコンサル転職を幅広く考えている方なら、アクシスコンサルティングは転職支援実績がありおすすめだ。

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