企業形態別アドバイス

銀行員から事業会社の経理へ転職が簡単にできると考えるな

銀行員は転職が多く、事業会社の経理への転職が多い。

ベンチャーに転職している人も多いが、大手事業会社に転職するのとベンチャーに転職するのでは、意味合いが変わってくる。

経理含め、管理本部長というポジションで事業会社に転職する人もいるが、銀行員からの転職について注意してほしいことを書いたので、ぜひ読んでいただいたい。

銀行員から事業会社経理は幻想

銀行員からなら事業会社の経理として採用してくれるかというと、そうではない。

当然ではあるが、事業会社の経理は、事業会社の経理を経験した人を採用したいと考えている。

三菱UFJ銀行など大手銀行にいる人は、周りの転職事情がわかっているので無理なことを言わないが、事情がわからない地銀勤務の人の中には、簡単に経理に転職できると考えている甘い人がいる。

銀行員の経験は重宝され、どこでも拾ってもらえる、と考えるのはやめたほうがよい

銀行員から経理への転職事例

銀行から経理本部長や、管理部長といったポジションに転職している人は実際にいる。

この転職は大きく2パターンに分けられる。

一つは、銀行で出世ができなくなったので、実質的な出向として取引先に行かされるパターンである。

もう一つは、銀行からの融資戦略をうまく行いたい事業会社が、経験を買って、コネのある人材を引っ張り、銀行からもっとお金を引っ張ろうとするパターンだ。

いずれにしても年齢が40代になっている方たちばかりなので、若手での転職事例は多くない

転職して成功することもあるが、転職後のギャップに戸惑い失敗する人も少なくない。

若手の銀行員から事業会社経理のパターン

先ほど若手の転職事例は多くないと述べたが、これは少し前の話で、実は、若手の銀行員が事業会社経理へ転職するパターンは最近は増えてきている。

経理人材を採用できない場合に、ポテンシャル採用という形で採用しているのだ。

経理のことはわかっていなくても、銀行にいたら財務諸表は読むことができるので、必要なことはこれから勉強してもらうというパターンだ。

細かい数字のことは銀行員なら理解してくれるので、うまくいくことが多い。

特に20代はキャッチアップ力、そしてカルチャーへのフィット力があるのでうまくいく

何事も若いから成功すると言える。

大手事業会社への転職パターン

若手であれば、大手事業会社へ経理としての転職が可能である。

若手は先ほども言った通り、ポテンシャルを見られるので、体力のある大手が採用して、経理としての素養のありそうな人を立派な経理マンに育て、管理部門で育成していくという形だ。

また、経験者になるが、総合商社も経理を採用している。商社は、管理部門全体で公認会計士出身者を採用している実態がある。

銀行員から転職する場合は、資格を取るより、ポテンシャル採用してもらえるように、基礎スペックを上げること、キャッチアップ能力を見せることが重要だ。

年齢とともにキャッチアップ能力は衰えるので、いずれにしても早い転職が良い。

大手に転職する際は、銀行員の適性も問われる

大手が経理を銀行員から採用する場合は、銀行員としてのまじめさや結果へのコミット力を期待している部分もある。

銀行出身の方がすでに社内にいるはずなので、その人がどういう人で、どういった活躍をしているかを確認しよう。

会社が求める銀行員出身者とあなたとのギャップがある場合は採用されにくくなる。

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銀行員からベンチャーは難しい

フィンテックベンチャーをはじめ、銀行員の転職先は以前より大幅に増えた。

フィンテック関連のサービスは、慎重さや信頼といった部分に従来のベンチャーより重きがおかれている。

お金がかかわるサービスは、ユーザーも慎重になっているので、ベンチャー側もサービス設計や運用に気を遣っている。

ベンチャーのCFOに銀行員から転職できると勘違いしている人がいるが、残念ながら銀行出身者は社外取締役以外ではあまり求められていないのが実情だ。

ベンチャーがCFOを採用するタイミングは、上場準備を始めるタイミングだ。

その際に、証券会社とのやりとり、上場に向けた会社の舵取り、資金調達といった仕事がでてくる。

資金調達は特にウエイトが増えてきている部分で、投資家の期待値コントロールや、新規のVCを引っ張ってきて、優れたVCと事業会社のコントロール下で資金調達することは、銀行出身者ではなかなか難しいだろう。

経験はないものの、アグレッシブに大きな企業を動かしてきた経験のある投資銀行部門出身者は比較的好まれる。

また、上場後は、株価をうまくコントロールできるため、投資家対応のうまい株式リサーチ出身者が活躍している事例はある。

メルペイの代表でグリーのCFOだった青柳氏はドイツ銀行の投資銀行部門、じげんCFOの寺田氏はシティのリサーチ出身である。

銀行員からベンチャーで活躍するために

銀行員からベンチャーに転職して活躍するためには、ベンチャーのことを知っていることが大事だ。

資金調達情報を常にチェックし、上場した際に情報が出る一の部を徹底的に読み込んで、ベンチャーに詳しくなってほしい。

銀行員は机上の空論は語れるが、実際の企業の情報を知らないので、なかなかベンチャーで相手にされないという事情はある。

銀行員でベンチャーに転職したいという方は、ベンチャーの事情に詳しくなることが手っ取り早い。

ミートアップなどのイベントに行き、ベンチャーの情報を集めるとよいだろう。

ベンチャー企業の論理と机上の空論の妥協点を知ることで、よりよい仕事ができるようになるはずである。

銀行員の強みを生かす場面

銀行員は、1円単位でも間違えない、ITによる自動化の流れに逆行し対面コミュニケーションを重視する、といった能力がある。

これらのことは、現代においてはなかなか重視されないので、ベンチャーで雰囲気が緩いが少し堅くしていきたいというときにサポートになるはずだ。

また、ベンチャーで活躍していきたいなら、法人担当で見てきた、企業が苦労するポイント、与信のある企業とそうでない企業になる分岐点、銀行から好かれる企業、成功している企業の特徴を知っておくことが大事だ。

あまりつまらないと感じている業務があるかもしれないが、銀行の支店にいると多数の企業と折衝する機会が出てくるので、その際に企業のことをよく調べておくとよいだろう。

間違いなく次の経験で活きる。

大企業、ベンチャー問わず経理転職する場合

銀行員から経理として転職するには、資格うんぬんより情報収集をしよう。

銀行員はどうしても上司の言うことが絶対なので、転職の際も、面接した企業の言うこと、転職エージェントの言うことにそのまま従いやすい。

それではもったいない。

大企業やベンチャーに関係なく、情報収集するためにまずはどのような企業があるか自分で調べてほしい。

銀行員の方は自分でリサーチする能力があるので、リサーチして情報を整理したうえで相談に行くとよいだろう。

情報収集のためには、ビズリーチに登録し、実際の求人を見ることを強くおすすめしたい。

ビズリーチには多数の求人があるので、ビズリーチを利用して求人を確認後、転職エージェントに会ったり企業に行ってみたりしよう。

銀行員の方は、ビズリーチを利用しているのがバレることを心配するが、指定した企業の人事からは見られないような仕組みもある。

しかも実質無料で利用できるので、費用面も心配はない。

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