留学/海外生活対策

【大学生向け】交換留学、認定留学、語学留学どれがいい?~留学の3パターンを比較してみた~

近年、日本人の留学者数が顕著に増加しています。独立行政法人日本学生支援機構の調査によると、2009年では約24,000人の日本人学生が留学していましたが、そこから毎年増加をたどり2017年には66,000人にまで留学者数が増えました。

留学者数増加の背景には、日系企業のグローバル化や海外IT企業の日本事業参入などが考えられます。

Google、Apple、Facebook、AmazonなどのGAFAと呼ばれる企業の、ここ10~20年ほどの日本での躍進が凄まじいものであったことは皆さんもお分かりであると思います。

特に、Apple社によってリリースされたiPhoneは爆発的に日本国内で広まりました。なんとiPhoneの使用率が世界一高い国は、意外にも日本であります。本社のあるアメリカよりも30%ほど多くのシェアを日本で獲得しています。

このように海外と日本国内の事業障壁がどんどん低くなっていくにつれ、仕事・業務で英語を使う機会が多くなります。海外赴任などで現地で英語を使って働くこともあれば、国内勤務でも海外他社・関連会社との取引などで英語を使うこともあるでしょう。

しかし、実生活で英語を使う初めてのタイミングが社会人としてのビジネスのやりとりとなると、かなりハードルが高いのではないでしょうか。

「英語を学ぶだけであれば国内で環境が十分整っているので、わざわざお金をかけて海外まで行く必要はない」といった意見も最近では散見されますが、やはり英語力(特にリスニングやスピーキング)を向上させるには、英語圏の国に行って勉強するほうが圧倒的に手っ取り早いです。一日中英語を使って生活する環境ですから、嫌でも英語が身体に染み込みます。

また、留学では英語を勉強するだけではなく、英語を使って専門的な分野を学んだりすることができます。確かに英語を勉強するだけであれば国内でも手段はありますが、英語を使って何かを学ぶというのは国内では難しいです。

実際社会人になると英語自体を学ぶのではなく英語を使って仕事をする機会があるわけなので、その前のクッションとして、英語圏の現地大学に留学して英語で専門分野を学ぶという事は十分に意義があります。

他にも留学のメリットとして、社会人になる前の段階で、留学のタイミングが就活前であれば留学経験そのものが就職活動にも活かせるという点があります。

「有名な○○大学との交換留学生として派遣された」などの定量的な評価を得ることもできれば、「留学先で現地の学生と同じコミュニティで、言語の壁を感じながらも工夫して努力を重ね、○○という目標を遂行した」というように英語を使ってPDCAを回せることをアピールして定性的な評価を得ることもできます。

この記事をご覧くださっている方の中にも、一度学生のうちに留学したいと考えている方は多いのではないでしょうか。

しかし、留学といっても大学協定校との交換留学、留学費用を自分で受け持って現地の大学に通い、帰国後に現地で取得した単位を日本の大学の単位として認めてもらう認定留学、大学ではなく現地の語学学校などに通う語学留学など、様々な留学形態があります。

今回はそのような留学形態についてのそれぞれのメリット、デメリットや、どのような人がどの留学形態に向いているのかということについて説明させていただきたいと思います。

主な留学のパターン

交換留学

交換留学とは、日本の大学に在籍したまま海外の大学に一定期間(半年〜1年ほど)の間、留学する形式のことです。

交換留学のメリットとしては、現地校の学費を払わずに留学できることです。留学期間中も在籍している日本の大学に学費を払いさえすれば、そのお金のみで留学できるので留学費用をかなり抑えることができます

日本の私立大学であれば、年間で100万円前後の学費がかかるところが多いです。それに対して国公立大学は50万円ほどで済むので、一般的に私立大学よりは費用を抑えて留学に行くことができます。

その他に、地域により異なりますが生活費が100〜200万円ほど(寮費、食費など)、渡航費が10〜20万円、海外保険料なども含めると、1年間で250〜350万円程度が留学費用の目安です。

ここで、交換留学生に選ばれるためには日本の在籍校の学内選考を通過して、さらには現地協定校が規定する受入要件も満たさなければいけません。

一つの協定校で1〜5人ほどの学生を募集する形になりますが、優秀な学生が高倍率の中で枠を争うことになります。そのため、交換留学生に選ばれたという経歴は一つのステータスとも捉える事ができます

新卒採用では、総合商社や外資系など、海外経験のある学生(帰国子女、留学経験者)を好んで採用する企業もあります。

留学経験にまつわる話で勝負する場合は、交換留学が一番受けがいいことには間違いないです。学内選考などに通過する必要がなく、多額の費用をかけて行ける自費留学とは差別化を図る事ができるからです。

また、在籍大学の各学部での進級条件を満たすことができれば、交換留学生でも4年で卒業できるケースもあります。この場合、在籍大学に納める学費も4年間分で済むので、実質交換留学にかかる学費は0円ということになります。

長期の留学となると卒業年度を1年遅らせるケースが多いですが、学部2年生あたりで留学に出発できれば就職活動前に帰国することも可能です。

留学の手続きについては、在籍している学校が実施しているプログラムであるため、書類などを用意した後は基本的に大学側が手続きを実施してくれます。

前述したように、留学経験としてステータスの高い交換留学ですが、デメリットも存在します。

一つは、枠が少ない中での熾烈な争いとなるため、そもそも学内選考を通過するのが難しいということです。特に英語圏の大学は人気度が高いため、定員割れするような学校はほとんど無く、中には5〜10倍ほどの高倍率になってしまう学校もあります。

イギリスやアメリカ、オーストラリアなどの有名大学であれば、英語スコアの足切り点も高く設定されています。大学のレベルにもよりますが、TOEFLであれば80〜90、IELTSであれば6.0~7.0あたりが目安でしょうか。GPAも基本的に3.0で足切りをかけている学校が多いです。

しかし、これは足切りラインに過ぎないので、同じ学校に定員を上回る人数が募集してしまうと、より英語のスコアやGPAが高い人が優位になります。それらを考えると、倍率に関しては多少運要素もあるとは思いますが、交換留学の選考に通過するのは難しいことに間違いありません。

また、交換留学を志願する時点で高い語学力を求められているわけなので、当然留学先では英語そのものではなく英語を使って専門分野を学ぶことが大前提となります。英語力に自信がなく留学先で英語そのものをメインに勉強したいと考えている方には、あまりオススメできる選択肢ではありません。

もう一つは、留学先の国や留学スケジュールが全て学校で決められているため、留学にいく時期を自分の好きなタイミングに合わせるのが難しいということです。

主要な先進国以外などで、どうしても留学先の国にこだわりがある場合は自費留学で自分で留学先を探す方が良い場合もあります。また、交換留学は9月頃からスタートする学校が多いので、年度が変わるタイミングの4月頃から留学に1年間行きたいと考えている方は自費留学で特別なプランを探してみるのも良いでしょう。

海外では新学期が9月頃から始まる国が多く、日本のように4月頃から始まる国は少数です。(オーストラリア、ニュージーランドは3月頃から始まる学校が多いです。)

そのため交換留学では現地校の9月スタートに合わせて組まれている留学プランが多いのですが、自費留学であれば3月頃の2学期目から参加できるように自分でプランを組みやすいという点もあります。

日本の大学は4月入学が一般的ですが、どうしても年度が切り替わるタイミングで留学したいと考えている方には交換留学だと選択肢がかなり少なくなってしまいます。

費用を安く抑えたい、交換留学にステータスを感じている、英語を使って専門分野を学びたい、既に語学力が一定のレベルに達している人などは、交換留学に向いているでしょう。

認定留学(自費)

認定留学とは、交換留学のように在籍している大学で用意されているプログラムではなく、自分の目的や希望に合わせて留学先の学校を選び、日本の大学に在籍しながら自費で留学する形式のことです。

認定留学のメリットとしては、交換留学と違い留学先の国や学校の選択、渡航時期の決まりなどの縛りがないということです。自分の目的や希望に合わせて全て自分で決めることができるので、イメージ通りの留学を一番実現しやすいというのが最大のメリットです。

また、場合によっては交換留学と同じように4年で卒業することが可能です。留学期間中も日本の大学には在籍している扱いになるので、各大学の要件を満たせば現地校で取得した単位を日本の大学に移行することができます。そのため、留学期間中も進級条件を満たすことができれば、卒業年度を遅らせる必要はありません。

留学先の大学のレベルも自分の希望で選べるので、交換留学よりも低いハードルの語学力、GPAで留学を実現させることもできます。中には、英語力に自信がない人のために、学部の授業に入る前に一定期間英語だけに集中して勉強するプログラムを用意している大学もあります。

デメリットとして一番大きいのは、留学費用が全て自己負担になってしまうということです。英語圏の大学であれば、学費は年間200万円前後かかるケースが多いですが、アメリカでは200〜450万円ほどと、地域や学校によってかなりばらつきがあります。

ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市が多い東部や西部の学校では学費が高く、中西部や南部の小さい町にある大学では学費が安くなる傾向があります。

それに合わせて現地での食費や滞在費、娯楽費などで200万円ほどかかります。しかし、どこの国でも都市部に近づけば近づくほど物価が高くなる傾向にあります。

特に、アメリカの都市部やロンドン、メルボルン、シンガポールなどの大都市にある学校に留学する場合、日本よりも高い生活費がかかると考えた方が良いでしょう。

前述した費用をまとめると、地域によりばらつきはあるものの、海外大学への自費留学は1年間で合計400〜700万円もの金額が必要になります。交換留学と比べて倍、またはそれ以上の費用はかかると考えた方が良いです。

また、4年で卒業するために認定留学という形にこだわるのであれば、留学期間中も日本の大学に学費を納めなければいけません。

卒業年度を1年遅らせて留学したいのであれば、大学を休学してその期間で留学すると少し費用を抑えることができます。(この場合、留学先で取得した単位を日本の大学に移行することは基本的にできません。)

また、交換留学とは異なり、在籍している大学でプログラムされているわけではないので、手続きも全て一から自分で行う必要があります。

認定留学の手続きを代行してくれるエージェントなどもありますが、それを利用するとさらに数万~数十万と費用がかさんでしまうというデメリットもあります。

自分の在籍大学の交換留学にはない国・学校への留学にこだわりたい方や、交換留学の選考は厳しいが、どうしても大学留学を実現させたいという人にはオススメできる選択肢です。

語学留学(自費)

語学留学とは、英語そのものを勉強するために、外国人向けの語学学校や現地大学付設の英語教育センターなどに自費で留学する形式のことです。

前述した交換留学・自費留学と大きく異なるのは、語学留学は大学留学ではないという点です。現地大学への留学では、英語で専門教科を学び単位を取得するという流れです。それに対して語学学校は単位や学位を取得するための学校ではなく、日常英会話や語学試験のために勉強する場所であるため、目的が完全に異なります。

語学留学のメリットとしては、大きく二つあります。一つは授業料さえ払えば英語力のレベルを問わず誰でも留学できるという点、もう一つは留学期間が一週間から一年単位で自由に決められるため、手軽に留学を計画できるという点です。

語学学校では最初に入校するとき、英語力のレベルごとにいくつかのクラスに生徒が分けられます。全くの初心者からある程度話せる人まで、様々な人がいるのでどのレベルからも勉強を始めることができます。

また、大学生であれば夏休みや春休みなどの長期休暇を利用して、二週間~一か月程度の短期間で留学することができます。また、大学留学とは違い語学学校であれば、大学生でなくとも専門学生や社会人の方など、誰でも留学することができます。

語学留学のデメリットとしては、日本人が多く学校内にネイティブの生徒がほとんどいないという点があります。

語学学校は英語を学ぶための場所であるので、そもそも受講生徒の中に英語が流暢に話せるという方はほとんどいません。英語を第一言語としない国の生徒が多く集まるため、同じ日本人がクラスの中に複数人いるというケースはざらにあります。

そのため、授業以外の時間で日本人の生徒同士でつるんでしまい、日本語で話してしまうという機会が増える恐れがあります。日本語を極力使わないように意識して、他国の生徒やネイティブの先生に積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとする姿勢がなければ、語学留学で劇的に英語力を伸ばすのは難しいでしょう。

日常英会話やビジネス英語を身に付けたい方や、TOEICやTOEFL、IELTSなどの語学試験でスコアアップを図りたい方、長期休暇を使って手軽に海外を経験してみたい方などには語学留学がオススメです。

留学前にも英語を勉強しておくべき理由

ここまでは三つの留学形態について比較しましたが、どのような目的で留学するにしても、留学前に英語の勉強を欠かさないことが大切です。

語学学校などではまったくの初心者の方からでも留学できますが、授業はすべて英語で行われるので最低限の単語や文法知識などはあるに越したことはありません。

英語の下地があればあるほど、留学中の吸収力が強くなります。特に日本人はリスニング力が弱い傾向にあるので、スマホでできる学習サプリなどを使って耳を慣らしておくと良いでしょう。

気軽に安価なところから始められる学習サプリであれば、スタディサプリ ENGLISHスマホで本格的英語学習HiNative Trekなどがオススメです。短期間でグッと英語力を上げたい方には、【30日間全額返金】ライザップイングリッシュプログリットビジネスで”使える”英語を短期集中で身につける【ALUGO 】などが専属トレーナー付きで徹底的に集中して英語学習に取り組めます。

少しでも留学に興味のある方に、この記事がお役に立てたら幸いです。