リスニング

英語が苦手な大学付属中高からの内部進学生が実践すべき英語学習法

近年、文部科学省が進める「入学定員管理の厳格化」により、私立大学入試の難化が止まりません。各私立大学で合格者数を絞る傾向が続いている中、私立大学への一般入試での志望者は年々増えており、倍率がとても高騰しています。

年々そのような傾向が顕著になるにつれ、私立大学付属の中学や高校の人気が高まってきています。いわゆるエスカレーター式の中高に入学することで、競争の厳しい大学受験を経ることなく、内部推薦で大学へ進学することができるからです。

しかし、中学受験では受験科目に英語が含まれていないため、内部進学で大学まで進んだ方の中には今まで本腰を入れて英語の勉強をしたことがないという方も多いのではないでしょうか。また、高校受験には入試科目に英語が含まれますが、高校からエスカレーター校に入った方も英語の勉強から遠ざかる人が多いのではないかと思われます。

私は高校受験を通じて中高大一貫のエスカレーター式の学校に入学しました。高校受験当時は私もかなり英語を勉強したのですが、受験が終わって入学してからの3年間はほとんど英語を勉強しませんでした。

理由は二つあるのですが、一つは大学受験のための英語の勉強をしないから、もう一つは、中学から上がってきた内部生は英語が苦手な人が多く、英語の授業レベルが他科目に比べて易しかったからです。

このように英語学習からかけ離れた高校生活を送った私ですが、大学に入って外部生との英語力の差を痛感し、一念発起して数年ぶりに英語の学習を始め、英語力を向上させることができました。

そのため今回は、私の実際の体験に基づき、大学受験を経なかった人はどのように英語学習をすれば英語力が伸びるかということについて説明させていただきます。

-中学からの内部生向け

まずは英語の基礎の土台となる、文法を習得する

高校受験で大学付属のエスカレーター校に入った人は、受験勉強を通じてある程度文法知識や長文読解力を身につけている人が多いはずです。特に早慶の付属高校の入試では高校レベルの文法力も求められるので、そこの入試を突破している方の文法知識は比較的高い水準にあります。

対して、受験勉強をしたことのない中学からの内部進学生は、細かい文法の知識までしっかりとインプットされていない人が多いです。

文章がどのような仕組み、ルールで成り立っているのかということがよく理解できていない限りは、むやみにリスニングやリーディングの長文読解を行っても英語力は向上しません。

しかし、受験対策の参考書やテキストなどには文法について詳しく書かれていますが、中学や高校で使う英語の教科書にはそれほど詳しく文法事項が書かれていないものが多いです。そのため、付属中高の授業内で学ぶだけではあまり文法力の向上に十分であるとは言えません。

オススメの教材としては、スタディサプリ ENGLISHのTOEIC対策コースにある「パーフェクト講義‐英文法編」を使って学習するのが良いと思います。私も使っていましたが、スマホさえあれば手軽にいつでも勉強できる上に、15~20時間もあれば、一通りの文法事項をおさらいすることができるのでとても便利です。

また、後述するリスニングやリーディングの勉強の教材もこのアプリに全て網羅されているので、英語力に自信のない方は是非スタディサプリ ENGLISHで勉強を始めてみましょう。最初の一週間は無料体験もできるので、アプリを使った勉強法に不安を感じる方は、まずは無料体験期間を利用するのも良いでしょう。

-高校からの内部生向け

リスニングとリーディングの勉強時間の比率は7:3

高校受験を経験した方なら分かると思いますが、高校入試の英語科目では多くの学校でリスニングの問題がありません。国立や公立の高校では一部リスニングの問題を取り入れている事が多いですが、大学付属の私立高校では、全てリーディングやライティングの問題から構成されている学校がほとんどです。

少数ではありますが、早稲田実業高等部などでは配点の1~2割ほどをリスニングの問題が占めています。具体的には、一連の会話を聞いた後に、応答文選択や空欄補充などの問題が出題される事が多いです。

そのため、高校受験を通じて英語を学習されていた方でも、リスニングにしっかりと取り組んだことがなく、勉強のやり方が分からないという方も多いのではないでしょうか。

全体的に、日本の英語教育ではリスニングが軽視されている傾向があります。入試問題などでは圧倒的にリーディングなどの問題が多いですが、実際に英語を使うとなると、聴く機会よりも読む機会の方が確実に多いという事はないと思われます。

例えば、商社や外資に勤める方であれば仕事で英語の会議があるかもしれません。確かに英語の資料を読み込むためにリーディング力が必要であるのは間違いないですが、会議の話の内容が聞き取れるリスニング力は同等もしくはそれ以上に重要です。

また、今現在はあまり英語を使わない職についているとしても、転職では必須のスキルとなります。英語面接を課している企業もあるほどです。

仕事でも海外旅行でも、どのような機会においても基本的にコミュニケーションというのは会話を通じて行われるものであります。リーディングも必要不可欠なスキルですが、リスニング力を上げて相手の会話を聞き取ることの方が、人と意思疎通を図る上でより重要なスキルであると私は考えます。

上述したように、リスニング力が重要であるにも関わらずリスニングを苦手としている方が内部進学生には多いというのが問題です。

そのため、文法を固め次第、リスニングとリーディングを7:3くらいの比率で勉強していくのが望ましいと私は考えます。

もちろん人によっては、リスニングの勉強経験があってさほど苦手意識がなかったりなどの個人差がある場合も考えられます。また、中学からの内部進学生で英語学習に集中して取り組んだことがなく、リスニングとリーディングともに同じくらい苦手であるという人もいると思います。

そのような場合は5:5くらいの比率で勉強していくのが良いと思いますが、全体的にリスニングが弱い内部生の傾向を鑑みると、特に高校から入学した内部進学生は7:3くらいでリスニングにより時間を割くのがポイントです

また、リスニングやリーディングはインプット要素、スピーキングやライティングはアウトプット要素が大きいです。英語初学者の方で、スピーキングやライティングを頑張ろうとしすぎる人も見受けられますが、アウトプットを重視しすぎていると私は考えます

そもそもインプットができていないと、アウトプットは難しいので、勉強の効率が悪くなります。最初のうちはリスニング、リーディング重視で勉強しましょう。

-中学、高校入学問わず全ての内部生向け

外部生に引けを取らない語彙力の向上

一般的にMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)や早稲田、慶應などの大学の入試英語では、おおよそ6000〜10000もの英単語数を覚えなければならないと言われています。

対して、MARCHや早慶の付属高校に合格するためには、3000〜4000語程度を覚えることになります。中学生にしては大変な量かもしれませんが、高校で英語の学習を怠ってしまうと、大学から入ってくる外部生より語彙力が弱くなるのは明らかです。

特に中学からの内部進学生は、高校に上がる時点で3000〜4000語ほどの単語を覚えていない方もかなり多いのではないかと思います。受験勉強を経ていないということは、他に自主的に英語の勉強に取り組んでいない限り、大きなディスアドバンテージを抱えていることになります。

また、ある程度の語彙力を身につけていないと、そもそもリスニングやリーディングの勉強をしても理解が追いつきません。語彙力に自信のない方は、センター試験の問題に対す応できるレベルの語彙力(4000〜5000語程度)を身につけましょう。

例えば、2018年度のセンター試験には以下のような単語が出題されています。

assumption
abandoned
diagnose

意外と難しいと感じた方も多いのではないでしょうか。これに加えて、MARCHや早慶の入試問題はセンター試験よりもさらにレベルが高いということも踏まえると、外部生との語彙力の溝はなかなかに深いものだということが分かると思います。

内部進学の方はこれから大学受験をするわけでもないので、勉強教材としてはTOEICなどの就職に役立つ資格試験向けのものを利用することをお勧めします。

紙の英単語帳であれば、「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」などがオススメです。

これらの勉強を効率良く行うためのスマホ学習アプリ

上述した勉強法ですが、スタディサプリ ENGLISHであれば、これらの勉強を円滑に効率良く進めることができます。

アプリで勉強できるのでスマホさえあればいつでもどこでも勉強できて、学習時間の記録も自動的に付けられます。また、TOEIC対策コースでは、文法講義、単語帳、リーディングとリスニングの演習問題などが組み込まれていて、英語学習のインプットには最適です。

また、今回は内部進学生の方向けに書かせていただきましたが、大学から入った外部生の方にも、指定校推薦やAO推薦などの入試形態で英語の試験を経ずに入学した方が多くいます。

英語の試験を受けていないとはいえ、そのような方々の多くは英語力も高い傾向にあります。高校で常に良い成績をキープしている人や、海外経験(留学、帰国子女など)のある人がこぞって推薦入試を受けているからです。

少数派であるとは思いますが、英語が苦手であるけれど推薦入試などで大学に入学した方もいると思います。そのような方や内部進学生の方にとって、この記事が少しでも英語学習を始めるきっかけとなれば幸いです。