リーディング

最小限の努力でリーディング力を劇的に向上させる勉強法

こんにちは。リーディングは複数ある英語のスキルの中でも、一般的には最も日本人が点を取りやすいといわれる教科です。しかしながら、ある程度はスコアが伸びても、途中で伸びが止まりやすい教科ともいえると思います。今日はいかに途中で伸びが止まる現象を最小限の努力で突破するかを書いていきます。

はじめに

筆者も昔はリーディングのほうが圧倒的にリスニングよりも得意でした。しかし、ある程度TOEFLやTOEICを勉強すると、なぜかリスニングのほうが高いスコアが出る現象が起きました。リスニングが急激に伸びた感覚はなかったので、恐らくリーディングを効率的に勉強できていなかったのが原因だと思います。

そこで、学習塾に通ってみて、リーディング勉強における問題点を話し、勉強方法を変えた結果、メキメキとリーディングを伸ばすことができました。具体的にはTOEICではリーディングセクションで400点越えを大学位2年次に達成できました。

リーディングは適切なやり方で、長期的に勉強をし続けることが重要であるため、ある程度の時間はかかります。それでも一度身に着いたリーディングに関する能力はリスニングに比べて落ちにくいので、一度スキルが向上すれば安定してどんなテストでも、職場でも能力を発揮することができます。

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正直今でも私の場合はリスニングの点数は安定しません。なぜなら、自分の知らない分野の話の場合はリスニングを聞いていて知らない単語があって話全体が漠然としか理解できない場合も多いですし、いまいち、その日のコンディションが良くない時にはリスニングが伸びないこともあります。

しかし、リーディングは例えわからない単語があっても周囲の単語から推測できますし、何よりリスニングよりも単純作業に近いため、その日のコンディションに左右されにくいです。そのため、点数を安定して取りたい目的の人はまずはリーディングから鍛えるといいでしょう。

一定期間の努力は必要となるものの、この記事を読んでリーディングスキルを確たるものにしましょう。

リーディング力がなぜ必要なのか                    

そもそも、なぜリーディングを磨く必要があるのでしょうか。恐らく多くの読者の方はTOEICやTOEFL、英検で結果が求められる状況にあるので、短期的にでもいいから結果を残したいと思ってらっしゃるでしょう。しかし、この考えは完全に捨てるべきです。

最初はTOEIC、次にTOEFLとテストのレベルが上がっていくにつれて勉強方法を変えていくのでは、本当のリーディング力はつきませんし、何より時間がかかりすぎます。そのため、どのテストでも結果が残せるような普遍的な、いわばどのリーディングにも共通する能力を手に入れることが大事になります。

すると、リーディングで必要な能力はいくつかに分類できます。大きく分けて二つの能力が必要となります。

  1. 大枠と各段落の主張を把握するリーディング能力
  2. 詳細と、重要な数値や単語を抜き出すリーディング能力

細かく分ければ単語力や自分の知っている分野かといったことも点数には影響してきます。ただ、以上の二つの能力はどんな場面のリーディングでも必要とされるものです。ただし、どちらか一つが秀でていても高得点に直結しないため、何よりもバランスが重要です。両輪の力が同じくらいずつ備わることで効率よく、正確に、素早くリーディングを行うことができます。結果として好成績を残すことができます。

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なぜ大枠を捉える必要があるのか

こちらのスキルはもしかしたら高校受験段階でみっちり叩き込まれた人も多いかもしれません。しかし、大学生や社会人になって大枠を捉え、各段落の主張を把握する力が落ちている人も多いのではないでしょうか。大学受験の場合は設問に対して、答えの場所がある程度一致しており、設問を読んでから答えることで大枠を掴んでいなくてもこたえられることも多いと思います。

同様に、TOEICでも設問に対する答えが明確に載っている問題が9割であり、極端な話文章全体の内容を理解しておらずとも、効率的に答えだけ探し出すことも可能です。しかしながら、この方法ではTOEFLやGMAT、GREなど問題のレベルが上がって筆者の主張や大意を把握しなければいけない場合には振るいません。

何より、趣味で英文書を読む場合やページ数の多い論文や仕事の資料を読む場合には数値や用語が抜き出せても意味がありません。文章全体の大枠と、各段落が何についてのものなのかを把握するぐらいは素早く行えるようにしましょう。

TOEICでは形式が独特な問題が出るので、一般的なリーディング対策をするだけでは難しい場合もあります。そのため、以下のようなテキストで慣れておくようにしましょう。

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング

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大枠と各段落の主張を把握するリーディング能力の伸ばし方

 以上のように、ビジネスの局面になればなるほど、受けるテストの内容が高度になればなるほど、詳細よりも大枠を把握する能力が求められるようになります。それでは、いかにして大枠を素早く理解できるようになれば良いのでしょうか。私は実際に二つの工夫によってTOEFLのリーディングであっても、最後に見直し時間が10分くらい余るほど大枠を素早く捉えられるようになりました。

a) 各段落の先頭とそれに準ずる文章、そして最後の文を理解する

私は長文を読む際に大体、二回に分けて読みます。一度目は各段落の最初と、最後の文章だけを読みます。いわゆる、トピックセンテンスというやつです。ここを読んでおけば、筆者の主張が何を主張しているのか、またその文章は何についての研究や論証かを把握することができます。

物語分のようなものの場合、特に筆者の主張がなく、この方法はあまり効果的でないかもしれませんが、何について書いてあるのかを把握するくらいであれば、十分効果的に作用します。また、中・高学生時代は最初の一分だけを読め、と教わったかもしれませんが実証実験などの場合は最初の段落が研究意義で、最後に結果が来ることが非常に多くなります。そのため、最初の一分だけでなく、最後も読んでおきましょう。

このテクニックには非常に汎用性があり、もちろんテストにも使用することができます。大意把握の場合は文章を読んで大枠を掴んでから設問を読むことでどこのことを尋ねているかがわかりますし、細かい数値や言い回しの抜出のような設問であっても、文章全体をスクリーニングする手間が省けます。時間の短縮につながれば見直し時間の増加に直結するので、なるべく効率的に読めるこの方法を駆使しましょう。

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b) 接続後で文章の流れを把握する

 大枠を掴むことができるようになれば、次の問題は筆者の意見を正確に把握できるかどうかです。特に、テストのレベルが上がってくると明確な答えがある問題は少なく、例えば複数の選択肢から「筆者の主張に最も近いものはどれか」といったような文章の微妙なニュアンスを考える必要がある問題が多くなってきます。

大意把握のみのスキルではこの問題に太刀打ちすることは難しく、筆者も一時はどの選択肢も筆者の主張に近く聞こえ、半ば勘で選択肢を選んでいた時期もありました。そして、解説を見ても政界に納得いかず、特にGREのような解説も英語のテストに苦しめられました。

しかし、今ではほとんど悩まずに機械的に正解を導き出すことができるようになっています。その理由はあるコツを掴んだことが大きいと思います。筆者の経験からして、選択肢は実は大意から読み取るものでなく、文章の流れから読み取るものだと思います。文章の流れから読み取るとは、肯定と否定のどちらに筆者が傾いているかを見分けることです。

かつては文章のニュアンスから肯定なのか、否定なのかを考えていましたが、ほとんどのテストでは明確に接続詞によって文章の流れが変わっています。例えばHoweverや、but、on the other hand、in contrast などのワードが入っているときだけ筆者の主張が変わったとみなしたほうが賢明だと思います。

逆に、これらのワードが入っていない限り、どんなに文章がある事象に対して否定的な態度を示していたとしても、それは書き方が無意識に否定的になっているだけで、実際の回答では文章としては短いながらも明確な接続詞が入っていた後の文章が筆者の主張であることがほとんどです。

文章を読むときはペーパーテストであれば接続詞であれば○をつけ、しっかり筆者の主張部分を把握するようにしましょう。また、PCで受けるテストにしても手元の紙に何段落に主張があったかを書き記しておくことで、面倒かもしれませんが最終的な点数は伸びること間違いなしです。

パソコン形式に慣れるためには、やはり画面で問題を解いて、紙面に記しをつけられないことが重要です。そのため、筆者としては文章の長さも実際のTOEFLほどで、公式機関が発行している以下のテキストを利用していました。

The Official Guide to the TOEFL Test with DVD-ROM, Fifth Edition

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c) どこがどこを修飾しているかを意識する

大枠を掴めるようになれば、大抵のテストでは高得点が期待できます。しかしながら、やはりテストのレベルが上がっていって、GMATやGREのように海外の大学院やMBAに進学するレベルになるにはやはり細かい情報を把握することは必須となってきます。

数値などの目につきやすい情報を抜き出すことは容易ですが、例えば「何年に起こった出来事の結果、何が起こったか」といったような文章の場合、年度はすぐに見つかっても、最終的に何を筆者が伝えたかったのか、出来事の帰結はどうなったのかを抜き出すことは容易ではありません。

このような問題に対処するためには、やはりいくら修飾語が長かろうが、多かろうが、最終的に何を証明したくてこの文章が書かれているか、そして修飾と被修飾関係を把握する必要があります。この二つの関係がパッと見てわかるようになれば情報の抜出やその文章の言いたかったことを把握するためにかける時間がだいぶ短縮されます。

実際の方法としては、文章を決まったフォーマットでスクリーニングすることが挙げられます。一つ目は、文章の最初とピリオドの直前を見てみることです。大半の文章は何について書かれているかが最初に来て、動詞を挟み、長い長い修飾語があって結論が来ます。

そのため、文章を前から順に読んでいってそのままスラスラ読めるのが理想ですが、一回で理解できなかった場合にはもう一度頭から読むのではなく、最初と最後から読んでその文章の主張を把握してみましょう。

また、大学受験レベルでも意地悪い文章はわざと一文が長くなっていることが多く、場合によっては3行以上の長さの文章のことや、多くのカンマで区切られてどこがどこを修飾しているのかがわからず、結論も良くわからない文章も多々見られます。このような場合も必ずといっていいほど最初と最後に主語と述語があるので、落ち着いて頭とお尻から読んでみましょう。

 

d) そもそもの単語力が足りない

ここまではテクニックについての解説でしたが、根本的なことを言えば、いくらテクニックがあっても単語力が無ければ歯が立ちません。もちろん、英語の読み方として周囲の文章から推測するという手法がありますが、あまりこの癖はつけるべきではないと思います。

冷静に考えれば、私たちも日本語で小説や学術書を読んでいるときにわからない単語があったら推測はするものの、文章の理解度は下がるのでないでしょうか。完璧に全ての単語を覚えろとは言いませんが、最低レベル困らない単語は学習すべきです。

私も昔は興味のある学問の単語しか暗記していませんでした。しかしながら、ある時に最も全ての文章で共通する単語は「動詞」だと気が付き、ひたすら動詞だけを覚えました。

そうした結果、約二か月という短期間でTOEFLのリーディングは18点から25点まで一気に上がった経験があります。もちろん、テストの形式に慣れてきたことなどもありますが、やはり点数向上の大きな要因はテクニックによって文章への理解度と、読むスピードが上がったことが大きかったと実感しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。いくつかのテクニックを使うことで基礎的な能力は伸びていなくても、リーディングにかかる時間を減らすことで見直し時間が確保できるため、点数アップが期待できます。多くのテクニックは意識を変えるだけですぐに結果につながるものです。

次回はテクニックだけでなく、どうやったらそもそもの基礎力を向上できるかを書いていきたいと思います。