勉強法

幼児教育の講師が語る英語教育のヒント~使える英語力を身につけるには

早期の英語教育は近年重要となってきています。英語教育に力お金を投じてもなかなか結果につながらない方もいるのではないでしょうか。編集部にも3歳から英語教育を施されたにも関わらず結果が出ていない人がいます。今回は、幼児英語教育をされている方に英語教育のヒントをうかがいました。(以下寄稿文)

現在、非帰国女子(家庭教師を2歳のときからつけているため英語はある程度話せる)の小学校低学年の子供に英検準1級を教えています。

帰国生のように、リスニングでは点数を獲得できますが、ボキャブラリーと長文読解で点数が伸ばせない課題がありました。今回は実際の事例をもとにどうやって英語能力を伸ばしていけばよいか、そのヒントを与えていこうと思います。英検対策を考えている方に是非ご覧いただきたいと思います。日本の英語教育の問題点に触れつつ英検に必要な能力を説明していきます。興味ある項目だけでもご覧ください。

英検の勉強方法

ボキャブラリー

単語に関しては、毎日英検の単語教科書で約50単語覚えてもらっています。覚え方として、意味の部分を隠してもらって覚えてもらっています。つまり、その単語の意味が答えられるようになれば十分です。英検のテストでは単語の意味がわかれば良いので、意味から単語を出せる必要性はありません。

幅広く、たくさんの単語の意味が理解できるようになることが目的なので、一つの単語に時間をかけすぎず、その本を繰り返し回すことが重要です。英検準一級は多くの大人も受けるため、子供にとって教科書の単語の意味の説明部分が理解できない子が多いです。そのため、辞書を使って自分で意味を調べてもらい、自分の理解しやすい言葉に置き換えてもらっています。

おすすめの参考書:出る順で最短合格! 英検準1級

出る順で最短合格! 英検準1級 単熟語[第2版](CD3枚付き)

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長文読解(語句空所補充問題)

穴埋めの部分の前後に線を引いてもらい、その関係性を考えてもらっています。Howeverといった重要な接続詞に印をつけたもらいながら読んでもらっています。

長文読解(内容一致選択問題)

そもそも大人向けの内容のため、時間をかけて読んでも子供にとっては理解できない内容になっています。

そのため、読んで質問に答えるというよりも、質問の答えを探すように解いてもらっています。解き方としては、まず1問目を読んでもらって答えを探してもらいます。そして、そのまま軽く全体を流し読みしてもらいます。次に2問目の質問を読み答えを見つけ、3問目以降も同様の方法で解いてもらっています。

答えを探す際は、前提として、1問目の答えは1段落にあり、それ以降も同様です。また、質問内のキーワードに丸をしてもらい、文章中でそのキーワードを探してもらっています。

2級までは、選択肢内に文章中と同じ言葉が多くある選択肢が答えとなる確率が高いですが、準一級から文章中の言葉と選択肢内の言葉が言い換えられているため難しいです。その他の解く手法として、語句空所補充問題と同様、Howeverといった重要接続詞に印をつけてもらっています。この後に答えがある場合が多いです。

もう一つのポイントとして、what has recent psychological research revealed?  How is David Ricardo’s theory different from that of Adam Smith?といった実験の結果どのようなことが発見されたかといった質問が多く出ます。この際には、文章中にresearchers found thatといった言葉の後に答えが書いてあります。準一級の場合、4択選択肢の中から2択近い答えがあるため、消去法も効果的です。

おすすめの参考書:英検準1級 長文読解問題120

英検準1級 長文読解問題120 (旺文社英検書)

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ライティング

ライティングのトピックも他の部分と同様、子供にとっては難しいです。クレジットカードや税金といった子供にとっては触れることの少ないトピックが中心となります。そのため、過去問でいままで出てきたトピックの一般論について一緒にディスカッションをしています。話す内容としては、そのトピックの現在の傾向と賛否両論についてです。

実際に書くにあたって、英検のライティング方法に従った形式で書けば問題ありません。採点者が読みやすい構成にすることが重要です。基本4つの段落、introduction, 2 body paragraphs, conclusionで構成します。

Introduction

Introductionでは、まずそのトピックに関しての現在の傾向を書きます。また、トピックに対して自分の意見をはっきり示します。

例)Recently, many countries are planning to switch to electric cars. Countries in Europe are planning to sell only electric cars by 2040. I agree that electric cars will increase in the future.

Body Paragraphs

二つのbody paragraphsも接続詞で始めます。その後に、トピックに対して自分の持つ意見の理由をはっきりと示します。具体例などを提示し、自分の意見をサポートします。最後にまたその理由を繰り返します。

例)First, electric cars will increase in the future because they contribute towards a healthy and stable environment. Gas is not required when using electric cars, which means that it does not emit toxic gas or smoke in the environment. They run completely by electronically powered engines which are eco-friendly. Therefore, I believe that there will be more electric cars in the future.

Conclusion

Conclusionでは、2と3の段落で述べてきた理由をまとめ、再度自分の意見を示します。Introductionでの言い方とは違う言い方で示すことができればより良いです。conclusionを始めるときは、まとめの接続詞で始めるようにします。

例)As can be seen, electric cars are environmentally friendly and cheaper. Therefore, I believe that the number of electric cars will expand in the future.

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英語を教えていて悩む点(英検の勉強以外も含めて)

日本の教育だとアメリカのようにパソコンを使用することが少ないため、発表する際にパワーポイントを外国の子供のように使用できません。それに加え、発表する機会も少ないため自分の意見をしっかり伝えられないことがあります。

覚える単語の量が限られている点。外国ではもちろんすべての科目が英語のため、その科目でしか使用しない特殊な単語も英語で覚えられます。日本では、英語のクラスでしか英語を学ばないため理科の単語といった特殊な単語は扱いません。単語の幅を広げるのが難しいです。

スピーキングが衰えてしまう点。長い期間レッスンが入っていないだけで、スピーキング能力が落ちてしまいます。海外にいる人のように毎日使用できないなかで、英語を継続してもらうのが難しいです。

日本の教育では長文の文章を書く機会が少ないです。そのため、論理的に文章を書くことが苦手になってしまいます。

今まで帰国女子に近いように、自然と英語を覚えているため主語、述語といった文法的な要素を理解していません。そのため、文法の説明をしないといけないときが困難です。

日本の英語教育の問題点(小学、中学の教育)

プレゼン能力

日本の教育ではプレゼンをする機会が少ないです。外国ではどの科目でもプレゼンをします。他人に伝えたいことを伝えやすいようにパワーポイントなどを作り発表します。そのため、人の前で発表し自分の意見を伝える練習をする機会が多くあります。プレゼン能力は会社に入っても必要なため早い段階で練習するべきだと思います。

パソコンの使用

外国の学生は小学生の頃から学校、自宅で課題をするためにパソコンを使用します。課題はほとんどがプリントアウトしたものを提出するため、毎日のようにパソコンを使用します。また、プレゼンのためにパワーポイントを使用することもあります。一方で、日本の学校生活の中でパソコンを使用することは情報の教室以外ありませn。そのため、みんな外国の学生のようにパソコンが使用できないという問題があります。

 

先生が一方的に話す

外国の教育では、先生が生徒に質問を問い、また生徒も先生に質問をすることが多いです。先生と生徒の間でディスカッションをすることも多々あります。このような機会があることで、基礎を超えた会話へと発展します。しかし、日本では先生が一方的に話す場合が多いです。生徒はそれを聞くだけでです。そうなると、インプットだけでアウトプットする機会が少なくなってしまいます。

ディスカッション能力

日本では先生が一方的に話すと言った通り、ディスカッションする機会がありません。生徒の間でも授業中意見交換する機会が少ないです。外国ではグループで、クラス全体でと幅広い方法でディスカッションをします。このような機会があるから、他の人の意見、考え方を知ることだけでなく、反論するスキルもつきます。

 文法ばかりの勉強方法

日本の英語教育ではほとんど文法しか教えません。そのため、単純な作業、暗記をしているだけになってしまっています。スピーキングの機会などを増やさないと、いつになっても英語は話せないままです。よりアウトプットの時間、英語に触れる時間を増やす必要があると思います。

エッセイを書くことがない

日本では長文の文章を書く機会が少ないです。外国では小学生の上学年で2枚以上のエッセイを書く機会が多くあります。他者の文献を引用し、本格的に文章を書きます。このような長い文章を書くことで、論理的な文章構成能力もつきます。

決まりが多い

日本の英教育では、学年ごとに学ぶべき範囲を決め付けてしまっています。2年生になったらこの文法を、3年生になったら次へとのように範囲が決まっています。範囲を決めないで、もっと自然にその学生にあったスピードで学べるようにしたほうが良いと思います。

最後に:

子供がしっかり英語を学ぶ意味を理解することが大切だと思います。一つの学校の科目だから勉強しなくてはいけないと考えるのではなく、英語を学ぶことによって可能性が広がることを教えてあげたほうが良いと思います。勉強の目的、目標を変えるだけでモチベーションも変わっていくと思います。

スタディサプリ ENGLISH等はすぐにでもはじめられる勉強方法なのでぜひはじめてみてはいかがでしょうか。